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「虎に翼」第87回に寄せて 未来のためにできること

このアカウントを更新するつもりはなかったのですが、NHK朝ドラ「虎に翼」2024年7月30日放送第84回が、朝鮮人差別や関東大震災時の朝鮮人大虐殺についてはっきりと言及していてとても印象深かったので筆を取りました。

祖母の半生記である『針箱のうた』には、関東大震災の体験談が出てきます。
中でも、朝鮮人虐殺についても触れられています。

「諸説ある」などという言い方で歴史修正していく向きに対する、ささやかな抵抗として、未来のために今わたしができることとして、再掲します。

そうしたら中川の土手の方から「朝鮮人が来たあー、朝鮮人が来たあー」と言うから、みんなこわがって船の中で縮こまっていた。それから「朝鮮人が井戸に毒を入れたあー」とか「井戸のフタをしろー」とかいうので、その時に朝鮮人は怖いんだと思ってしまった訳なの。9月4日の日だったと思うけど、よく残っていたと思うけど荷車に荷物を乗せて、今の埼玉の野火止の母の田舎まで行った。今の震災記念堂、当時の陸軍省被服廠の所を通ったら「水をくれー」って悲しい声で呻いている人がいるのに、そのそばでお碗に1杯2銭で水を売っていた。それを見て私はびっくりして「2銭で水を買って飲ませれば死んじゃうんだよ」と言うけれども、父も見ていられなくてその水を買って飲ませてあげた。そうしたらそのそばに大きなお腹をした朝鮮の女の人が殺されていた。血を流してお腹から赤ちゃんが飛び出していた。

原文はこちらです。


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