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退職か休職か——迷ったときにどう判断する?私が見極めたポイント
働くなかで心身の不調を抱え、「このまま仕事を続けるべきか、それとも一度休むべきか」と悩む方は少なくありません。私自身も過労やストレスによって休職を選び、その後、復職しましたが、最終的に退職を決断しました。
私が休職と退職の見極めをどのように行ったのか、その経験を共有しながら、同じように迷っている方が一歩踏み出すためのヒントをお届けしたいと思います。
1. 休職を選んだ理由——過労とストレスに気づいたとき
2024年の夏。当時、私が休職を決意したのは、心身の限界を迎えたからでした。仕事が過重労働となったことに加え、家庭内でも娘の進学により生活の変化、息子の習い事の送迎や大会参加、夫も残業や休日出勤の増加で、思うように家事の協力も得られない…と、慌ただしい日々を過ごしていました。限界をうすうす感じながらもなんとかタスクをこなし、誤魔化し続けていましたが、心身は悲鳴をあげ続けていました。
そしてある日、出勤しようとしても身体が動かなくなりました。はじめはただの疲労だと思っていましたが、病院をいくつか訪れるなかで、主治医から疲労感が強いものの双極症の「うつ状態」でもあると診断され、ストレスが深刻な影響を与えていることに気づきました。
家族からもストレスを指摘され、また医師の判断に背中を押され、私は「心身の回復を最優先にしよう」と決めました。退職という選択肢も頭をよぎりましたが、「迷っているなら保留にする」という自分の中の指針に従い、休職を選びました。いま振り返れば、その選択のおかげで心身を回復させる猶予が得られたと感じています。
2. 復職後に直面した新たな問題——退職を決意した理由
休職を経て復職した私は、順調に回復し働く意欲や喜びも感じていましたが、新たな問題に直面しました。それは、上司や中間管理職との人間関係の悪化です。この軋轢が再びストレスとなり、また身体に不調をきたすようになりました。この時点で私は、「これ以上、自分の健康を損なうわけにはいかない」と強く感じました。
退職を最終的に決めた理由は、自分の心身状態を守ること、そして将来的な転職に悪影響を与えないためです。仕事を続けることで健康を害してしまっては、他のキャリアの可能性も狭めてしまいます。「いまがその時だ」と感じた私は、退職を決断しました。
3. 退職と休職、迷ったときの判断基準
私が休職と退職のどちらにするか迷ったとき、重要視したのは以下の2つの基準でした。
(1)「迷ったら保留にする」
退職はいつでもできますが、一度辞めてしまうと同じ職場には基本的に戻れません。そのため、決断を焦らず、まずは休職という形で「保留」にすることを選びました。休職期間を通じて、心身を整えながら冷静に次のステップを考えられたことが、結果的に良い選択につながったと思います。
(2)「心身の状態を最優先する」
迷いがある中でも、最優先したのは「健康を守る」ということです。いまの職場で無理を続けることが、自分の将来にどのような影響を与えるかを冷静に考えました。私にとって、心身を守ることがキャリアを守ることでもあるという結論に至りました。
まとめ——自分の心と身体の声に耳を傾ける
退職か休職か、迷うときは誰しもあると思います。その中で私が学んだのは、自分の心身状態を優先し、決断を急がずに「迷ったら保留にする」ことの大切さです。休職や退職はあくまで手段であり、最終的に大切なのは、自分の健康と将来を守ること。この記事が、同じ悩みを抱える方の判断材料となれば幸いです。
ゆるnoter みやかわ☁️ふか