パーソナルトレーナー藤井自伝147
オートファジーダイエットのやり過ぎは危険だった!?
まだまだ話題の16時間断食ダイエット、種類的にはプチ断食とか他にオートファジーダイエットなんで言われているダイエット方法。
本来断食という言葉の後ろに体重が落ちたからダイエットってつけたような方法と思う。
だからそもそもダイエットとは目的が異なるわけである。
そういったことから多くの人がチャレンジするも、上手くいっていない人のほうが多く聞こえてくる。
ただ上手くいっていないだけならまだしも、より不健康な心身状態に陥ってしまうことが問題である。
食べてないわけだから失敗すれば力も出ないし精神的にも弱ってしまうのは当然だ。
そんな中でもまだまだ健在で、コレなら痩せるかも、と安易に手を出してしまっている人が多いのも事実である。
今回はそんな16時間断食ダイエットの危険性と正しく行うためのポイントを解説していく。
実際に研究によってオートファジーダイエットは危険であり、やりすぎは健康を害することが判明している。
人間の体はタンパク質をリサイクルして生存活動を行えるようにするオートファジーという機能が備わっている。
これは長時間空腹で栄養を補給できなかったとしても活動できるようにする仕組みだ。
要は窮地に陥った飢餓状態の時の切り札、本来なら使わないに越したことはない。
ただ、今の飽食の時代では食べすぎが横行し、飢餓状態どころかオーバーした状態が日々続くことのほうが多い。
そこであえて飢餓状態にすることで元の正常な体にリセットする、という荒療治である。
今の時代でも遺伝的に機能は備わっていて、空腹・絶食時間を断食により長時間作ることによって、このオートファジーという機能が活性化されるのだ。
ただこのオートファジー、過剰になりすぎると分解された脂肪が肝臓に溜め込まれて脂肪肝になるリスクや、高齢者では筋肉が減少するサルコペニアのリスクが高まるということもわかってきたのである。
絶食をして空腹時間を作るから痩せやすくなる!
この点のみしか見ていない人からすれば、ある意味空腹こそ神!
オートファジーこそ痩せるためのポイントに違いない!
もっと空腹にすれば一気にオートファジーで痩せるかも!
こんな風に盲目的に考えてしまうだろう。
だからただ絶食をして空腹時間を長くとればとるほど痩せる、と考えて絶食時間を伸ばして過剰にオートファジーを機能させると悪影響が及ぶというわけである。
現在、16時間断食ダイエットをしているけど痩せないという方は、絶食時間の見直しを考えるのが良いと思う。
実際にどの程度絶食時間をとるのが効果的かという研究が行われた結果、絶食は12時間を起点に体重減少や体脂肪減少、インスリンの働きの改善などが見込めたそうだ。
そのため、まずは1日の半分である12時間断食を行うのがリスクが少なく効果的である。
更にこれは絶食時間問わずプチ断食すべてそうだが、どの時間帯に食べる時間帯を設定するかで痩せる効果が大きく変わる。
これは人間の体内時計・リズムに合わせた食事をするということ。
具体的には朝から食事を始めるようにすることが大事なのだ。
大体6時~8時、遅くとも午前9時までに食べ始めることが効果を得るために必須な条件である。
例えば12時間断食であれば午前8時〜午後8時というわかりやすい食事時間を設定して行うと最も効果が出たというデータがある。
盲目的に情報を歪ませて見るのではなく、痩せる理由も含めて、そして自分の体の健康も含めて判断していくことが大事である。
続く
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