エッセイ⑩「旅する酔いどれ」
定期的に、青森県八戸市の叔母のところへ遊びに行く。
ただいま、7月の頭の週末にも八戸へ向かう新幹線の中である。
福島県郡山市からだと、まず東北新幹線に乗って仙台へ。
そこで乗り換えをして八戸駅へ。
こんなに頻繁、というほどでもないが時々一人で新幹線に乗るようになったのは、やっぱり母が亡くなってから。
「一人で行く」という機会はこれまではなかなかなかったのだ。
一人で新幹線に乗って覚えてしまった新しい遊びがある。
ズバリ新幹線の席でベロベロになることである。
父が新幹線