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太陽が半ば昇りはじめて夜が明けるころ、星作りはやっとのことで起き上がりました。 「大丈…
真夜中過ぎ、チムニーは夜の町を駆け抜けました。町外れの丘の上では星作りと出会ったときと…
酒場の主人が行ってしまうと、チムニーはテーブルを回って星作りのそばに立ちました。 「お…
星作りがイエスルガの小さな町に滞在して三日が経ちました。 チムニーは何かと跳ねうさぎ…
チムニーは青く透明になりだした空を見上げました。町のいくつかの煙突が煙を上げはじめてい…
「星作り」の最初の物語。 これも大学時代に、講義の課題で書きました。 今読み返して、改めて…
濃紺の色水に、小さな電球をひとつひとつそっと浮かべていく。 電球は明滅しながら、暗いけれど透き通る水面を少し揺らして、やがて静かに定まると、しんと静かに地上のものを照らし出す。 あの星は誰が作り出したのだろう? わたしは目が悪い。どんなに目を凝らしても今は一等星しか見つけることが出来ない。 だけど、夜空には見えないだけで一面に小さな光が散りばめられているという。 そのひとつひとつは誰が浮かべた? 気の遠くなるほどの歳月をかけて、あの星空は誰が創造したのだろう?