初恋ラプソディ【#才の祭小説?】
彼は嘘がつけない。
好きな人が出来ると
必ずみんなに
紹介する。
噂によると
胸の大きな女性が
タイプだとか?
男性ならば
当然のこと
なのだろうか?
読者の男子諸君
お分かりに
なるのでしょうね?
確かに
それまで付き合ってきた
彼女は
みんな
ナイスバディ
だったかも。
けれども
スケジュールが
合わなくて
なかなか
会えなくなったり
すれ違いが
多くなってくると
気持ちが
冷めてくるのか
はっきりと
お別れしてしまう。
彼の性格は
厳格な父の元に
育てられた
ためなのか
とにかく
真面目で
ストイック
寡黙で
よく物事を考える
タイプ。
そんなある日のこと。
次の仕事で
既にレジェンドと
呼ばれる
女性と初顔合わせ
それも仲良しではなく
敵同士という間柄。
彼女のこなしてきた
お仕事で
既に話題になり
各所から賞賛された
作品を
彼も以前から好きだった。
関係者のお披露目にも
行ったほど。
若き日の先輩も来ていた。
そんな大物だから
どんなにか
そっけないのかと
思っていたら
性格はさっぱりしていて
よく周りが
見えている
気配り上手。
それでいて
仕事になると
アイディアが豊富で
回りにも自分から
意見をしたり
仕事内容を
徹底的に追及する
その姿に
自分と
同じ匂いを
感じたのだろうか?
しかし
気さくな性格は
まるで
チング(友だち)の
ようだし
休憩時になると
周りを気にせずに
面白いと
大口を開けて
ゲラゲラと笑い出す彼女。
ついに彼は
恋に落ちたのでした。
一方
彼より早く
仕事を始めた
彼女だった
沢山の作品を
こなしてきた。
好きになった人もいたのかもしれない。
でも
決してそれを
顔に出したりは
しなかった。
とにかくこの仕事に夢中だったから…
当時
イケメン俳優と
言われていた
彼との初仕事
その役に
なりきろうとする
彼の真摯な姿勢
(監督も感動しているほど!)
それに何度となく
自分に向けられる
彼の熱い視線
彼女にとって
これが初恋なのかもしれない…
彼は
いつもならば
付き合い始めたら
すぐに
それを世間にも知らせていた。
けれども
何故か
このときだけは
恋を公にしなかった。
デビューしてから
今まで
スキャンダルが1つもなかった
彼女のキャリアに
傷をつけたく
なかったのか?
憶測でマスコミに
記事を書かれないように
配慮していたのかもしれない。
ひたすら
彼(事務所)は
噂を否定し続けるのだった。
初顔合わせから
2年後に
彼の念願だった
仲良しな関係で
再会
物語の中
2人だけの素朴なクリスマス・ツリー
手書きのメッセージカード
演技なのか
本気なのか
分からないほど
彼は相手役である
彼女を
ひたすら守り続けて
運命的な
ラストシーンを
撮り終えた。
物語が終わったあと
彼らはついに
恋愛を公開したのである。
物語の
ラストシーンは
やはり
ハッピーエンドでした。
主演:金泰坪 김태평(キム・テピョン)
孫彦眞 손언진(ソン ・オンジン)
国籍:韓国(KOREA)
職業:俳優
作者:広葉(HIROBA)
国籍:日本(JAPAN)