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変化は一人の熱狂から生まれる。参加者の心に火をつけ、背中を押す地域トレセンの現場
東京から函館にUターンして一番変わったのは、街に対する当事者意識だと思う。
函館は暮らしていても、友達を案内していても「自分の街」と思えるけど、東京は20年住んでもそういう感覚にはなれなかった。東京が大きすぎたのか、自分が小さすぎたのか、理由は今でもよくわからない。
ひとつはっきりしているのは、今のほうが「自分の暮らしを自分の手で作っている」という実感があることだ。都会に比べて選択肢が少ないた
ひとつだけやり切れなかった2022年。
たった今、年内最後の原稿を書き終えて、間髪入れずに缶ビールを開けた。
頭も体もオフにして大晦日に雪崩れ込もうと思っていたのだが、いかんせん脳がまだハイなままなので気持ちが落ち着かない。
時間ないから今年はいいやと思っていたけど、手が空いた途端に「今年の振り返りをしてないな」という気持ちが頭をもたげてきて、落ち着かなさに拍車をかけているような気がする。
こういうのは放っておくと、しばらく頭の片隅に居
ギリギリ乗り切った2021年。
2021年を振り返ってみると、「とにかく余裕のない12ヶ月」という感じだった。無事に大晦日を迎えて、「どうにか乗り切った」という気持ちでいる。
1月に第三子が生まれ、3月に北海道・函館へUターン、全国各地へ取材に行き、函館の仕事もしながら、今は妻の美容室の開店準備を手伝っている。
こんなにも目まぐるしく環境が変わることは、この先の人生ではないかもしれない。時間的にもキャパ的にも余裕がなくて、本
椅子に座ったままでも、やっぱりライブハウスには自由があった。
1年ぶりくらいにライブハウスへ行ったら、何もかもが変わっていた。
入り口には会話を控えることやソーシャルディスタンスを保つ注意書きがあり、バーカウンターは無人、フロアには椅子が並んでいた。
いつもの調子で開演の5分前に到着したら既にフロアは満席で、クワトロで初めて一段高くなっている後方のエリアに陣取った。
ステージはよく見えたが、なんだかパソコンの画面を眺めているような風景に感じた。
開演
自由が制限されることで得られた安心感に少しモヤモヤしている
今日から始まる予定だった娘の小学校が休校になって、ホッとしている自分と、モヤモヤしている自分がいる。
その理由を行ったり来たりしながら考えている。
国や自治体が全体の方向性を示すというのは、個々が持っている選択肢を絞ることでもある。
それは悩みのタネを減らす救済だとも言えるし、自由が制限される危機だとも言えるだろう。
ホッとしてる理由は前者なんだけど、後者に関してはモヤモヤが残る。
もう
日に日に気が立ってきてる実感がある。
「我慢する」よりも、「我慢させる」の方が辛い。
「腹が減る」よりも、「腹が減ったと泣かれる」の方が精神的に擦り減る。
「苦しい」よりも、「苦しそうにしている姿を見る」の方が堪え難い。
親というのは、そういう生き物だと思う。
だから、子どもを守ろうとするときには気が立ってしまう。
そんな自分に気づいてしまったので、正直に言うと、買い占めをする人の気持ちもわからなくはない。
人間という動物
絶対、絶対、絶対に許せない気持ち。
「絶対、絶対、絶対に許さない!」
今朝、長女がものすごい剣幕でまくし立ててきた。
手には、数日前に彼女が描いた絵が握られている。
それを見て、僕は「取り返しのつかないことをした…」と思った。
この時期、出版業界は年末進行と呼ばれる過密スケジュールで仕事が進むので、とても忙しい。
その上、忘年会なども始まってくるので、最近は夜に家を空ける日が続いていた。
娘が手に握っていたのは、数日前に
会社は面白いと思わせてくれた『ほぼ日』と『サイボウズ』
多感な時期にパンクばっかり聴いていたお陰で、僕は「会社勤めをするようになったらおしまいだ」という考えが染み付いたまま社会に出てしまった。
そのまま何年か海外をほっつき歩いていたら、その経験を面白がってくれた人から運良く文章の仕事をもらうことができて、それから10年以上フリーライターとして生きている。
そんなわけで、僕は今までに1度も就職をしたことがない。
だけど、これまでに2度だけ「会社って
終わりを意識すること
ゴールデンウイークの帰省中に、ばあちゃんが倒れた。
幸い命に別状はないが、人生は限りあるものだということを強く感じさせられる出来事だった。
平成が終わる。
桜が散る。
故郷を離れる。
誰かの人生が幕を下ろす。
終わりを意識することは、今が限りあるものだということを否応なく浮き立たせる。
人生には限りがある。
それは懸命に生きる理由として十分だな。
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出産立ち会いドキュメント
▼我が家に陣痛がやってきた3月30日の午前2時過ぎ、横で寝ている妻が僕の肩を叩いて、苦しそうに言った。
「陣痛きたかも…」
その言葉に僕の全身はドキンッと波打ったが、動揺を悟られぬよう、なるべく冷静を装って話す。
「痛みがくる間隔は?」
「今は、10分おき…」
病院からは痛みが10分間隔になったら連絡するように言われていたので、急いで電話をする。「今から来てください」と言われ、準備してお