母の日の「いばらきフラワーパーク」:いけばなの世界から自然の美を紐解くこだわりの思い出旅
春と秋に綺麗に咲き誇り、私達を優雅な気分にさせてくれる「花の女王」と言われるバラ。
秋バラも今がピークを迎えています。
そこで、今回は春のバラの綺麗な時期に行った「いばらきフラワーパーク」を思い出旅としてまとめてみました。
今年は「母の日」でしたので、バラの満開にはまだ少し早い時期でした。
でも、「母の日」ならではの一日体験や決して満開でなくても楽しめることはたくさんあります。
今回は、私が撮った綺麗なお花いっぱいのフォトとご一緒に「いばらきフラワーパーク」の素敵な魅力をたっぷりとご紹介します。
また、いけばなをやっている私ならではの、ちょっと違った目線での面白いお花の見方や頂いた美味しいランチもご紹介します。
♦今年の「母の日旅」のコンセプトは?
今日は「母の日」。
まだ、バラの満開には少し早いこの時期。
毎年「母の日」には、娘と主人が私のためにいろいろと企画してくれています。
本当にありがたいことです。
さて、今回の「母の日」コンセプトは?
ズバリ「日ごろの疲れを綺麗なお花で癒す母の日旅」だそう。
今回、距離・滞在時間・一日体験・ランチ内容などに注目して2人に選ばれた場所は・・・
「いばらきフラワーパーク」
それでは、綺麗なお花いっぱいの心温まる「お散歩旅」へLet’sgo!
♦いばらきフラワーパークの魅力的な入口に注目してみましょう!
まだ、爽やかな風が吹く朝方、いばらきフラワーパークに到着しました。
私がまず注目したのがこちら。
石の不揃いな感じとシルバーのネームプレート。
そして、明るいグリーンとのコントラストが綺麗な入口。
とても素敵だと思いませんか?
普通なら通り過ぎてしまいそうな、こういう色合いや細かい作りを丁寧に見ることが私のこだわりの楽しみ方なのです。
もちろん、造園業やガーデニングでは当たり前の組み合わせだと思います。
実は、いけばなでもこういう組み合わせ方があるのです。
いけばなではこういったいけ方は「葉物のみでいける」と「異質素材を使っていける」を組み合わせた応用のいけ方となります。
こんな風に、純粋にお花の綺麗さといけばなの世界を重ね合わせながらお散歩感覚でゆっくりと楽しむことが私のこだわり旅なのです。
♦満開ではないからこそ気づく、お花の生命の強さと繊細さ
今年は、天候の関係でバラも咲き始めることが遅かったような気がします。
入口の「バラのトンネル」。
この日は、バラがぽつぽつと咲き始めたばかりでした。
もう少しで満開といったところでしょうか?
後1週間~2週間も経てば、華やかなバラのトンネルが完成していることでしょう。
でも、この風景も私にとっては魅力的なのです。
この鮮やかなグリーンの中に、濃いピンクのバラが一つふたつと咲き始めている姿。
私は、こういった咲き始めのお花の可愛いらしい姿も大好きなのです。
この時期だからこそ出会える素敵な風景。
お花の数が少ない今だからこそ、これから咲こうとするお花の生命の強さを感じることができるのです。
満開のときには、どうしてもお花の集合体としての華やかさに目がいってしまい、こういった生命の強さには意外と気づかないものなのです。
私はこういったお花の風景にも心を奪われます。
日本の文化であるいけばなは「引き算の美学」と良く言われます。
いけばなはお花の数を最小限に抑えて、本来持っている「植物の生命の力強さ」を大切にしてお花をいけていきます。
まさしく、この時期のお花の咲き方も、「引き算の美学」に似たものがあるかと私は思います。
♦赤と白の線が交差する印象的なお花の風景
さらに、歩いていくと、こんなバラの風景に出会いました。
「赤いバラ」と「白いバラ」が綺麗に交差する魅力的な風景。
まだ、白いバラが満開ではないため、枝の線が見えています。
こちらのバラの風景を、まだ少ししかバラが咲いていないから「寂しい」と思う方が多いと思います。
でも、いけばなでは、この枝の線を出したいがために、咲いているお花をわざわざ落していけることもあるのです。
そう、私にとって、この時期の咲き方は、待ちに待った魅力的な瞬間なのです。
まさに、満開では決して見ることのできない貴重な風景なのです。
♦満開の華やかさから学ぶいけばなの世界
早咲きのバラは満開を迎えて、華やかに彩っていました。
こちらは、まるで「バラのクリスマスツリー」。
たくさんの綺麗なピンク色のバラが咲いて優雅に見えます。
もちろん、いけばなの世界でもこういった大作を作るときがあります。
そのときは、土台をワイヤーや金網といったもので形を作り、お花をバランス良くいけていきます。
こうしてゆっくりとお花を見ていると、自然の美しさに毎回感動をしてしまいます。
さらに、歩いていくと、こんな「バラの壁画」のような優雅な風景に出会えました。
まるで、油絵のような艶のある色彩。
ここにガーデンテーブルとチェアーを置いて、優雅にティータイムを楽しみたい・・・。
そんな願望が生まれてくる、ずっと見ていたい素敵な風景です。
いけばなの世界では、マッス(塊)いけという技法があります。
同じ色彩のお花をぎゅっと密集させていけることによって、色を強調して印象強くする効果があります。
こちらの風景も、まばらなところより、重なっているところがより色が強調されて印象が強くなっているような感じがすると思います。
♦好きなお花(バラ)をチェックして育ててみる
そして、もう一つのこだわりのお花の楽しみ方は、特に気に入った「お花の名前」を憶えておくことなのです。
こちらは、「カクテル」というつるバラ。
情熱的な鮮やかな赤色が印象的です。
そして、地元のバラ園でこの「カクテル」のバラを偶然にも見つけることが出来ました。
今現在、我が家で大切に育てています。
まだ、新苗で小さいので大きく育つかは心配ですが、いつかこの「いばらきフラワーパーク」で感動したような壁面にすることを目標に大切に育てています。
♦バラの色合いの変化を楽しむ
太陽に照らされたバラの色の変化を見ることもとても楽しいものです。
鮮やかな黄色に淡いオレンジ色がまじりあったバラの花
太陽の光に当たっている白く光った色と影の濃い部分。
色の変化を比べることがとても楽しいのです。
「いばらきフラワーパーク」は、「春夏秋冬」どの季節にきても、季節のお花がたくさん綺麗に咲き誇ってくれています。
是非、時間をとってゆっくりとお花を眺めてみてくださいね。
毎回、新しい発見があり、とても楽しいですよ。
♦この時期に是非食べたい「バラのソフトクリーム」
この日は真夏のような暑さ。
でも、風が吹いていたので過ごしやすいように感じました。
ここで、少し歩き疲れたので一休み。
バラの綺麗なこの季節に、是非食べておきたいもの。
それがこの「バラのソフトクリーム」
綺麗な鮮やかなピンク色のソフトクリーム。
甘さの後に、ふわっとバラの香りがします。
とても柔らかいので、暑い日はすぐに溶けてきてしまいます。
バラの風味を味わいながらも、お早めに頂きましょう!
♦おしゃれなレストラン「ローズファームハウス」
いばらきフラワーパーク内にあるおしゃれなレストラン「ローズファームハウス」。
ガラス張りの温室のような感じで、お花の中に溶け飛んでいます。
一歩中に入ると、大きなガラス窓から差し込む光がとてもいい感じ。
どこの席で頂いても雰囲気が抜群です。
また、植物のグリーンや鮮やかなお花がセンス良く飾られています。
そんな綺麗な植物に囲まれながら、美味しいランチが頂けます。
メインとデザート、ドリンクはお好きなものを選べます。
セルフなので自分でお席まで運ぶ形式になっています。
ランチも鮮やかな色どりで綺麗です。
メインのお料理には、食べられるお花が散らされています。
前菜は八郷野菜の花束で、ディップソースにつけて頂きました。
スープはベジブロスの八郷の旨味スープ
デザートは手作りのお菓子から1品選べます。
水面にお花を浮かせる技法。
いけばなではこの技法を「浮き花」といいます。
上からの光でキラキラと輝いて綺麗です。
レストランのところどころに、こういった素敵なお花の演出がされているところも嬉しいですよね。
綺麗なお花を見る前でも後でも、絶対に立ち寄りたくなるおしゃれなレストランです。
お腹も心も十分に満たされました。
♦お土産にもおすすめ「自分だけのお花雑貨作り」
いばらきフラワーパークでは、季節や時間帯ごとでいろいろなフラワー雑貨作りが体験できます。
アロマミスト作りやブーケ作り、リース作りやお花摘みなど。
こちらは、ガラスのボトルにお好きなドライフラワーを詰めていくだけの簡単な「ドライフラワーボトル」
今回、娘が母の日ということで作ってくれました。
ピンセットで詰めていくだけなので、お子様でも簡単に作れます。
また、いばらきフラワーパークの文字が印字された木製のタグやボトルも使えます。
光に当たってキラキラしていてとても可愛いです。
ここでのオリジナル雑貨となり、思い出に残りますよね。
もちろん、このまま飾っても素敵です。
後で、娘がこのドライフラワーボトルを「ハーバリウム」にしてくれるそうなので、楽しみにしています。
フォトジェニックないばらきフラワーパーク
お花のある素敵な風景を写真に収めることができる「いばらきフラワーパーク」。
実は、フラワーガーデンの他にも、おしやれな写真が撮れる場所がたくさんあることをご存じでしょうか?
レストランやカフェ、インフォメーション、そしてバラをモチーフにした食料や雑貨が売られているお店もあります。
そういった場所にも、たくさんのお花が飾られていてとても素敵なのです。
何気なく写真を撮っただけでも、こんなに素敵な写真が撮れてしまうのです。
本当に、素敵ですよね。
どこに行っても素敵なお花の演出がされているので、とても癒されます。
♦「いばらきフラワーパーク」で心温まる素敵なお散歩旅を・・・
この日は、今まで綺麗に咲いてくれていたポピーも終わりに近づいてきていました。
これから咲き始めるお花もあれば、終わりを迎えるお花もある・・・。
植物の命の尊さを感じる瞬間でもありますね。
今回「ラベンダーのサシェ」もサービスで作らせて頂きました。
娘がそこにお手紙も添えてくれました。
ラベンダーのほのかな香りが、カードにうつって読む度に癒されます。
今年の母の日は、たくさんの綺麗なお花で癒されながら、色鮮やかな美味しいランチを頂き、心温まる素敵な母の日旅となりました。
「いばらきフラワーパーク」
季節ごとに何度でも訪れたくなる、そんな魅力にあふれた素敵なフラワーパークでした。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?