走る習慣を支えるもの。
#20231214-318
2023年12月14日(木)
今週は、ノコ(娘小4)の習い事のスケジュールがかなりハードだ。
先週末から連日なのだが、週が明けたら学校もあるので、どうすれば両立できるのか。習い先に苦情をいいたいほど、悩ましい。
それでもノコが登校した後、私は走りに出る。
洗濯物を干したら、エプロンを外し、ジョギングウエアに着替える。
12月も半ば。
朝晩は冬らしい気温だ。
空はほんの、ほんの少しだけグレーがかかった水色で私はずいぶん長いこと、この空の色をしたダッフルコートがほしいと思っていた。思っているうちに、20年が過ぎて、もはや厚手のコートを着る気力と体力はなく、ここ10年は軽いダウンコート一筋だ。
服を着るのに体力がいるなんて思わなかった頃に抱いた憧れだ。
寒いと思うのははじめだけ。
走りはじめれば、こんなにゆっくりでも息が上がる。
私がしているスロージョギングは喋っても息が切れないくらいのペースで走る。1人だから話し相手はいない。
手首にはめた健康管理トラッカーが震え、目をやると「慌てないで」という字が画面に浮かんでいた。心拍数が高いのだろう。寒いからとちょっと飛ばし過ぎたと足をゆるめる。
中学校の校庭の片隅に生えたススキの穂が開き、キラキラと日の光りを返している。
イチョウはこっくりとした黄葉が過ぎ、乾いて白くさえ見える。少しの風にはらはらと降ってくる。
遊歩道をゆっくりゆっくり走る。
どこのどなたかは知らないけれど、この時間帯にこの道を通る知った顔とすれ違う。目が合えば挨拶を交わすし、合わなければただ通り過ぎる。
走りはじめれば、すぐ暑くなり、胸元のファスナーを下げて風を入れる。
毎年年明けにノコの小学校では持久走大会がある。
それに向けての練習がはじまったため、このところノコは走りたくないと登校を渋りがちだ。
理由は「寒いから」。
私は体を温めるのに一番手っ取り早いのは走ることだと思っているので、笑ってしまう。確かに着替えて走る前は寒い。でも、ほんの少し走れば汗が出る。
「体を温めるのに、走るのが一番だとママは思うけどな」
「走ると風が顔とかに当たって、もっと寒くなるじゃん」
里子のノコは我が家に来たときから、そういう。はじめはまだ幼いからだと思っていたが、4年生の今もその理屈を曲げない。
体がなかから熱を帯びる感じがわからないのだろうか。
そのわりには、公園で友だちと鬼ごっこをして汗だくになると、額を出しては汗を「触って触って」という。
予定が立て込んでいるので、本音をいえば走るほんの20分すら惜しい。
走るとなると、身支度に、ジョギング後はシャワーを浴びるので1時間弱はかかる。午前にしか走らないので、その時間帯に用事が入った日は走らない。雨天も走らない。毎日走ることを目標にはしていない。
それでも、走りに出るのは、走った方が体調がいいからだ。
もともと回復が遅い体だが、年齢を重ねるにつれ時間がかかるようになった。
毎日を少しでも元気に健やかに過ごすために、小さな習慣を積み重ねている。
「やりたい」や「やらねば」ではなく、「やらざるを得ない」。きっとこういった生活習慣を「よくやるなぁ」と感心する人は、まだやらなくてもなんとかなるのだと思う。
そして何よりもよいのが、走った後「走らなきゃよかった」と悔やむことがないことだ。
これが一番の励ましになる。
走った後は、心地よい。
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