【読書感想文】『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』
(このnoteは3分で読めます。約3,000文字)
先日、知人が『書店に行きたい』ということでお供させていただきました。どうやら気になっている本が出版されたとのことでした。自分自身の考えをしっかり持っている方なので、どういった本を購入する予定なのかとても気になりました。
知人が購入していた本が『京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。―文化・アイドル・政治・経済・歴史・美容の最新グローバル日韓教養書』(以降『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』)でした。
普段はあまり読まないジャンルの本でしたので、自分自身の知見を広げるためにもすぐに購入して読んでみました。このnoteでは、ムーギー・キム氏の『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。
【総評】
オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
【対象とされる読者層】
・ビジネスパーソン全般
・韓国文化に興味がある方
・韓国が好きな方
・『なぜそんなに韓国を嫌うのか。』と不思議に思ったことがある方
・比較文化に興味がある方
私の周りにも『なぜそこまで韓国を毛嫌いするのか』と不思議に思う方がいました。特に不思議に思う点が、『なぜそう思うのか』聞いてみても明確な答えがないことでした。何がその方に嫌韓感情を掻き立てているのかとても気になっていました。本書を読むことによって文化的背景や、政治的背景からなぜ嫌韓感情を持ってしまうのか理解することができ、そして、どうすればもっと良い関係を築くことができるのかヒントを得ることができました。
✅1、総評
1-1、シンプルに読みやすい
本書を読み終えたとき、『めちゃめちゃ読みやすかったなぁ』と素直に思いました。知人にオススメされたという経緯で読み始めたため、著者のことを全く気にしていませんでしたが、読み終えたときに著者がムーギー・キム氏だということに気が付きました。
『そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』が読みやすいのはとても納得です。なぜなら、ムーギー・キム氏はコンサルティング・ファームでの勤務経験を持ち(論理だった説明と他人から信頼されるにはどのようなエビデンスが必要なのかよく分かっているだろうと考えられるから)、過去に『最強の働き方』や『一流の育て方』などの本を執筆された方だったからです。
過去の著書からのフィードバックが反映されているのでしょうか、本書では各章の末に理解度チェックのための簡単な問題が用意されています。そのおかげで、読者はただ読んで終わりではなく、自分がどこまで理解できているか認識することができます。
1-2、参考文献が多く、偏った意見出ないところがとても好感を持てる
本書には、ムーギー・キム氏の視点から韓国と日本が語られますが、決して主観的な文書ではありません。本書を開いていただければ分かると思いますが、数多くの参考文献が注釈として書かれており、その多さに驚きます。
もちろん、ムーギー・キム氏の視点ですので100%客観的(何をもって客観的と言うかも難しいですが)ではありませんが、引用されている参考文献の多さから、相当綿密にリサーチされた内容だということが分かります。その意味で、本書の記載内容は不都合な部分には目をつぶってしまうような偏ったことを書く本とは一線画しており、好感を持つことができました。
✅2、印象に残った内容と感想
2-0、懸念
本書は、恐ろしいぐらいに論理立てて書かれているため、一部を抜粋して書いたり、要約してしまうと本来の意味が誤って伝わる懸念があります。そう心配してしまうぐらい良い本です。本項では、私が心象に残った内容と感想を書きます。
2-1、第1章 日韓の人間関係の違いとは?
食文化の違いや言語の違いから、民族的思想の違いがどのように発生しているかを、いくつかの論文を引用しながら解説しています。本書の第1章で身近な話題を取り上げることによって、記載されている内容に親近感を抱くことができ、そのあとを読み進めるのが容易になっている気がします。
キムチとタクアンの比較による感情表現の違いなどの記述はとても興味深いものでした。
2-2、終章 日本と韓国をムラサキするには
本書の最終章に、一般市民である私たちはどうすれば良いのかという結論が記載されます。
この結論に至るために、350ページ近い前振りが存在します。この結論までに書かれた内容を読むと、この結論で言っていることが本当によく理解できます。このエンディングに至るまでの少し長い小説を読んでいるようで、とても読み応えがありました。
✅3、書籍紹介
※冒頭部分に記載した内容を再掲します。
【総評】
オススメ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
【対象とされる読者層】
・ビジネスパーソン全般
・韓国文化に興味がある方
・韓国が好きな方
・『なぜそんなに韓国を嫌うのか。』と不思議に思ったことがある方
・比較文化に興味がある方
私の周りにも『なぜそこまで韓国を毛嫌いするのか』と不思議に思う方がいた。特に不思議に思う点が、『なぜそう思うのか』聞いてみても明確な答えがないことでした。何がその方に嫌韓感情を掻き立てているのかとても気になっていました。本書を読むことによって文化的背景や、政治的背景からなぜ嫌韓感情を持ってしまうのか理解することができ、そして、どうすればもっと良い関係を築くことができるのかヒントを得ることができました。
過去の読書感想文はマガジンでまとめております。ぜひ読んでみてください。
✅おまけ。今後読む予定の本。
『プレゼント』
スペンサー・ジョンソンの新しい著書。書店に行った時に陳列されているのを発見。
『リーダーの仮面』
盛岡で働く知人の紹介。
『本日はお日柄もよく』
盛岡で働く知人の紹介。
『Z世代マーケティング』
最近、マーケティングちっくな仕事をし出したので、勉強のために読みたい本。
『日本の「運命」について語ろう』
会社の同じ部署の大先輩がオススメしてくれた本。浅田次郎の他著書『世の中それほど不平等じゃない』は『地元の図書館でレンタルして読むのがちょうどよい』とのこと。
『ストラテジック・キャリア』
就活生と話す中で、『自分自身のキャリア論についても考えよう。』と思いネットに載っていた関連本。
皆さんもおすすめの本がありましたら、ぜひ、コメント欄で教えてください。