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【読書感想文】『教養悪口本』

(このnoteは3分で読めます。約2,100文字)
以前、『悪口を言うことができない。』という方に会いました。とても優しい方で自分のやりたいこともはっきりしている方でした。とても好印象な方だと思いますが、当の本人は『人並みに悪口を言えるようになりたい』とのこと。

彼の友人は、そんな悩みを抱える彼に対してある本を授けたそうです。それが『教養悪口本』です。誕生日プレゼントとしてノリで渡されたそうです。『本気で悪口が言えるようになる』というよりも、断然ふざけた本です。しかし、それゆえに内容が気になり読んでみました。

本の元となっているのは著者である堀元氏のnote記事だそうです。note記事が出版につながっているということにも興味が湧き早速読んでみました。

このnoteでは、『教養悪口本』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。

【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・愚痴が溜まっている方
・とりあえず面白い本を読みたいという方
・教養を身に付けたい方

210ページほどの文量ですのでそこまで時間がかからず読み終えることができます。本気で悪口が言えるようになるための本ではなく、面白可笑しく読むような本です。

✅1、総評

1-1、悪口としては伝わらないものばかり

まず、大前提として本書は読んで楽しめる本だと思います。しかし、悪口として実用的かと言われると全くそうは思いません。例えば、『パリティビットが意味をなさない品質』という悪口が出てきますが、おそらくパリティビットに触れたことがあるエンジニアに対して言ったとしてもパッと分からない悪口です。

上司に『悪口についてのこんな本を読んでいるんですよぉ~』と話すと、『それは、悪口というものを使えるものとして実用的に書かれたものではなく、筆者の自己満足で書かれた本だね。』と一蹴されてしまいました。確かにそのような側面はあるかもしれません。

実用的ではありませんが、読んでいて面白い、そんな書籍です。

1-2、面白い角度から教養が身につく

記載されている悪口の内容がすぐに理解できないのは、そもそもその悪口が高度な教養を元に作られているという背景があります。例えば、『1年分のシナモンを全部燃やす皇帝かよ』という悪口が出てきますが、そもそも『暴君ネロ』を知らなければ全く分からない悪口です。悪口かどうかも言われた側は分からないでしょう。

しかし、知らない悪口についての説明を読むと、その悪口の背景にある教養を得ることができます。その意味では、教養を身に付けるにあたって非常に面白い角度から学びを得られる本だと思います。


✅2、印象に残った内容と感想

2-1、第1章 職場編

前述の『パリティビットが意味をなさない品質』がとても好きでした。おそらく、プログラマーの方に使っても一瞬で意味の通じる悪口ではないと思うのですが、ちょっと考えると分かりそうな部分の絶妙なラインを攻めた悪口です。

この悪口がどういった意味なのかはぜひ本書を読んでみてください。

2-2、第2章 友人・知人編

この章では、『個体の能力を犠牲にする戦略だね!』が好きでした。フットワークが軽いことを自慢する人に対する悪口です。悪口の意味についての解説はぜひ本書を読んでいただきたいのですが、その意味にとても共感しました。

※印象に残ったものを書きたいのですが、そうすると本文の内容を多く引用してしまいそうなのでこのぐらいに留めます。


✅3、書籍紹介

※冒頭部分に記載した内容を再掲します。

【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★

【対象とされる読者層】
・愚痴が溜まっている方
・とりあえず面白い本を読みたいという方
・教養を身に付けたい方

210ページほどの文量ですのでそこまで時間がかからず読み終えることができます。本気で悪口が言えるようになるための本ではなく、面白可笑しく読むような本です。


✅おまけ。今後読む予定の本。

『本日はお日柄もよく』

盛岡で働く知人の紹介。

『日本の「運命」について語ろう』

会社の同じ部署の大先輩がオススメしてくれた本。浅田次郎の他著書『世の中それほど不平等じゃない』は『地元の図書館でレンタルして読むのがちょうどよい』とのこと。

『THE MODEL』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『リーダーシップ進化論』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『経営は実行』

前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。

『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』

前職の同期にオススメしてもらった書籍。

『麦の海に沈む果実』

中学・高校時代の同級生のオススメ小説。

『論より詭弁~反論理的思考のすすめ~』

論理というものについて少し勉強したいと思ったため。

皆さんもおすすめの本がありましたら、ぜひ、コメント欄で教えてください。

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