Elijah: Mako /えりや・まこ

フィクションとノンフィクションの狭間で遊ぶ、バランスの取れた強靭な狂人でありたい。タロットを使ってリーディングを行う。座右の銘はハンター・S・トンプソンの”when the going gets weird, the weird turn pro”

Elijah: Mako /えりや・まこ

フィクションとノンフィクションの狭間で遊ぶ、バランスの取れた強靭な狂人でありたい。タロットを使ってリーディングを行う。座右の銘はハンター・S・トンプソンの”when the going gets weird, the weird turn pro”

最近の記事

死と並行世界移動:Memento Mori

お風呂に入りながら、こう考えた。 MEMENTO MORIというのはラテン語で「死を想え」と訳されることが多いので、MORIというのは死?と短絡的に思ってしまいがちだが、そうではない。MORIというのは英語で言うところのmortal、つまり死すべき運命、死を免れない、という意味である。つまりMORIは死ではなくむしろ生、限りある命、死という宿命を背負った生を表した言葉である。最近MORIについて最近考えている、というのは親しい友達が突然、本当に嘘でしょ?という速さで亡くなっ

    • 想像力によって、

      想像力によって、私たちはこの磐座に命を感じることができる。 想像力によってこの現実は生きるに値する。想像力をもって私たちは生きることに耐えうる。想像力がなければ私たちは失われたものを悲しむことができず、失われたものが喜びに満ち自由に飛び回っていると思い込むことすらできない。死という究極が宿命として備わった生命は、想像力を持つことで死後を想うことができる。すなわち不死となる。 想像力によって、私たちの大切な彼女は苦しみから放たれ、自由に飛び回り、泣く私たちを見て不思議そうに

      • 見知らぬ人の死の夢

        夢を見た。 特売会場のような感じ。 長い列に並んでいて、その様相は押し合いへし合いというような体で、ダウンジャケットやコートを着ている人が多かったので寒い時期のようだった。ぎゅうぎゅうと押し合いながらジリジリと前へ進んでいく中、突然後ろから重力がかかり、耐え切れないほどのしかかられて、私は助けを叫ぶ。「助けてください!」「すいません!」満員電車の中で痴漢をされた時と同じで、その時はのしかかる誰かを不審者としかおもってない。助けを求める声を聞いてフ、と行列に隙間が空き、私は倒

        • 「喫茶 行動と人格を」読んで振り返る

          素晴らしい漫画を読んで、最近起きた出来事についてこちょこちょ考えてみた。 最近、「出来事を許せても、それをやった人自身は許せねえな」と感じることがあった。数年を遡ること、ある女性に不条理なほど口汚く罵られたことがあった。その時期は、客観的に見ても私はその人に「意地悪」をされている状態だったらしく、第三者からもそのように言われたりもしたのだが、私はその間その人と仕事をしていたので、違和感や不快感を覚えながらもプロジェクト完了まで走った。 で、その後。スパッと縁を切るに切れな

          Anger is the name of an angel

          朝起きて不条理な気分になって怒り狂った。なんて珍しい。とても久しぶりのことだ。でもその怒りの根底は悲しみ、傷つけられたという思いなのでパワフルになるタイプの怒りじゃない。エネルギーがごっそり抜けるタイプの怒り。悲しくなったので怒った。もう怒ってないけど胸は痛い。よしよし、わたし。 傷ついた人は自分が傷ついたという事象を正当化して他者を傷つける。手負いの獣は差し出された手に噛み付く。どれだけの正当性を装っても、他者を傷付けるために書かれた言葉は「叫び」にしか聞こえない。その人

          Anger is the name of an angel

          マンリー・P・ホールについて

          豪華な美術本とかを出版するタッシェンから、マンリー・パーマー・ホールのオリジナルに非常に忠実な再販が出された。価格は500ドル。とても美しいので手元に置いておきたい。それくらい美しい本である。 マンリー・パーマー・ホール(1901年3月18日-1990年8月29日)はカナダの作家、講演家、占星術師、神秘主義者。70年にわたるキャリアの中で、何千もの講演を行い、150冊以上の本を出版したが、その中で最もよく知られているのは今回再販された『The Secret Teaches

          マンリー・P・ホールについて

          再生

          Yaeji / Boiler Room

          最高すぎるのでメモとして残しておく

          The Closing Door

          地震が来るとか来ないとか色々あって、台風が代わりに来て雨がたくさん降ったりして、また台風が来るのかなという昨今。 ちょうど南海トラフ、ワーワー時に「すずめの戸締り」というアニメ映画を観てゾクっとして、というのはネタバレしない程度に言うと、地震の話なんだよね。とても真実が描かれていると思った。そして同時期に受けたエネルギーセッションでも、アニメ同様に人の想いが大難を小難に変えるのだと学んだので、災い転じて福となし、また大難を小難にと祈ることを続けていた。 お盆の頃には両親兄

          足りてる

          沖縄に10年以上住んでるけど、初めて訪れるビーチへ行って、そこがあらゆる意味で自分的に大ヒット。ビーチからすぐでお魚いっぱい珊瑚礁。透明度抜群で深さもあり、場所によっては感じる不気味さもない。人も少ないしトイレもシャワーも綺麗だし、ぶっちぎりNo. 1で好きなビーチになった。親友が連れて行ってくれた場所だから、よけい尊い。今後沖縄に来る時の滞在地候補にする、絶対。 泳いでる間は全然疲れないから、永遠に空中浮遊の海底見学が出来るような気持ちになるけど、水から出ると重力。だから

          祈ることはできる

          ちょっとやばい案件なお客さんが来て、普段は絶対関わらないようにしている系の悪霊とかの話で、「聞きたくない」といったのに話し出したため、そのヤバいもんと繋がってしまった。まあヤバいといってもありふれたヤバさだ。恨み妬み嫉みが拗れて、その波長にあった低きものと合体し、それに相応しい因縁を持つ人が依代となって憑依され、生霊その他bad vibesを撒き散らす。よくあることだし、受ける方も相応の因果があるから登場人物であるわけで、その深みを解決する仕事は私はしていない。いいかね、10

          自分は苦しい、孤独だと思って辛い、誰か欲しいって思う人は、他人に興味を持つとその苦しみは消えるよ。

          自分は苦しい、孤独だと思って辛い、誰か欲しいって思う人は、他人に興味を持つとその苦しみは消えるよ。

          俺の名はマイナス:2

          旅前の、バイトの辞め方は失敗だった。彼女に振られ、友達も失った。 でも今となっては、別に悲しくもないし、遠くに感じている。すべては以前の自分に未練を残さないで旅するように、全ては仕組まれていたようにも感じている。もし有留子と付き合ったままだったら、旅先での行きずりセックスにだって罪悪感を覚えたかもしれない。基本的に、僕は真面目だ。 D国について、アルバイト先の常連が話していた。大きな地震が起きた日の、三日前。そしてDへ行くことを決めたのは、地震があってから三日後だった。結

          俺の名はマイナス:2

          俺の名はマイナス:1

          My Name Is Maenad. 太陽光。無惨にも黄色く焼かれた石煉瓦が、アーチ型に積まれた古代の橋。 遠くに影のように見える、荒野から吹き付ける熱波に浸食された建造群。時と共に輪郭は丸みを帯び、曖昧で、滑らかで有機的な形状へと変化している。全てに境目のない流線型の砂丘に、いつか全ては還っていく。 サンダルを脱ぎ捨て、素足で踏み出した足裏の感覚は、思いがけなく硬質で、ざらりと熱かった。砂埃の積もった欄干に背もたれながら革靴に履き替え、橋を渡って向こう岸へ行く準備をする

          俺の名はマイナス:1

          宇宙の最速ネタバラシ:カリスマについて

          KILL YOUR IDOLS! 偶像カリスマを破壊せよ。 もしかして他の人より、世間的にカリスマとされる男性に出会う確立が高い気がする。これまでのサンプルは、日本人とアメリカ人と日米ハーフ数名ずつ。職業は様々で、オカルティスト、芸能人、作家、ジャンキー、サイキック、大学教授、ミュージシャン、軍人、実業家など。これら職業を兼任してる場合もある。 カリスマ的な人々には信奉者がいて、それは彼らの言葉にうっとり陶酔する善良な人々だ。カリスマはメディアに出ていたり、特殊な背景か

          宇宙の最速ネタバラシ:カリスマについて

          すこやかなるものたち

          どうにも健全で参っちゃうぜ。 落ち込んだりもするけれど、マジで全く続かない。今日もすこやかである! 唐揚げが美味しい。おかずもおにぎりも、全部美味しい。 最近のオモシロ出来事を味わいまくって、すでに自分の中で薄れていっているのは、消化したってこと?断片的な美しい記憶以外特に思い出すこともなく。それはひとえに、オモシロおかしく聞いてくれる友達がいっぱいいる、という非常に恵まれた環境にあるからである。ありがたいことばっかりなのだ。I miss the comfort in be

          すこやかなるものたち

          得意技を使ってひもとく

          失恋シリーズ。 掘るほどに、ハマる。心理的防御として考え続けているのか?とにかく、これをどう宝物に換えていくか、よ。 まずデートした時間は幸せで楽しかったし、ずっと笑ってた。この記憶は永遠。思い出しても全く嫌な気持ちにならない。海馬殿堂入りである。それは取っておこう。 で、さらなる分析として最終兵器を使う。得意技タロットで、○○氏という存在は私にとってどんな存在なのか、を紐解いていく。自分のことは読みにくいんじゃ、という設定すら捨てる。そして練習こそが技をパーフェクトにす

          得意技を使ってひもとく