見出し画像

【食】菜食も!グルテンフリーも!ロンドンのアフタヌーンティーは誰でも楽しめる。

ロンドンに住み始めて「こんなに普通にあるの!?」と思ったものの一つがアフタヌーンティー。ホテルを筆頭に、カフェでもベーカリーでも美術館でも、本当によく見かけます。
好みのお茶やシャンパンと共にサンドイッチ、スコーン、そしてケーキなどのスイーツを楽しむ…ということで、内容からすると菜食派やグルテンアレルギーの人には少々難しそうな感じもしますよね。
しかし!アフタヌーンティー発祥の地、イギリスではそういった食事制限のゲストにも対応できるメニューが用意されていることがほとんど。
今回は私が体験したロンドンでのアフタヌーンティーについてのお話です。
菜食派にとってオススメのお店もいくつかご紹介しますよ。

sketch

アフタヌーンティーの豆知識

まず初めに少しだけアフタヌーンティーの概要を。
アフタヌーンティーは19世紀中頃にヘッドフォード侯爵夫人(アンナ・マリア・ラッセル)が昼食と夕食の間の空腹をしのぐため、友人の貴婦人たちを招いてケーキやお茶を楽しみながら過ごしていたのが始まりと言われています。いわゆるおやつ・お茶の時間でしょうか。
それが後に上流階級の中で社交文化として発展し、徐々に中産階級にも広まったそうです。
今ではうるさく言われることはありませんが、かつてはティーカップの持ち方や食べる順番など、礼儀作法もしっかりありました。

で、あなたはどこで体験する?

さて、ロンドンでアフタヌーンティーを体験したい!となると、ピンからキリまであるので自分の好みや予算と相談する必要があります。
以下、私独自の考えとはなりますが、宜しければ選ぶ際の参考にしてみて下さい。

まず素晴らしい体験が期待できるのは、老舗を中心とした高級ホテルやデパート。サービスも良く、お茶の種類も多く、ベジタリアンはもちろん、各種アレルギーにも対応してくれることがほとんど。基本のセット(サンドイッチ、スコーン、スイーツ)に加えて前菜やお口直しが入ったりするのでボリュームもあります。
ただ、ドレスコード有でスマートカジュアルが基本。値段もお高くなり、わりと良いディナーコースと同じくらいすることも。相場は£70-100くらい。

Hotel Cafe Royal

高級ホテルよりは少し良心的な値段で、雰囲気と美味しいお茶時間を過ごしたいという場合は、ブティックホテルなど小規模なホテルが良いでしょう。ベジタリアンやヴィ―ガンはほぼ100%対応してくれます。私の経験からすると、その他のアレルギーも予約時に伝えておくとOKなことがほとんど。
ドレスコードはあったりなかったり。今まで数カ所行きましたが、どこも満足度は高かったです。相場は£50-70ほど。

Brigit’s bakery

そしてカジュアルに楽しみたい場合はカフェやベーカリーがオススメ。ドレスコードもなく気軽に入れます。
しかし、この場合はベジタリアンは用意されていてもヴィ―ガンやグルテンフリーなど、その他アレルギーへの対応は制限されることがあります。
量は多いイメージで相場は£30-60くらいです。
お腹いっぱい、楽しいお茶時間を過ごせるという基本は変わらないので、ちょっと楽しみたい、体験したい!というのには十分だと思います。

ちなみに、日本でよくあるお茶の変更は有料なことがほとんどです。
助かるのは、持ち帰りを快く了承してくれるところ。量が多くて食べきれない時は、最後に持ち帰りができないか聞いてみると良いでしょう。

私のオススメ【高級ホテル系】

私が実際に行った高級ホテル系のアフタヌーンティーで胸を張ってオススメしたいのは、The Dorchester Hotel の “The Promenade”。5つ星ホテルの高級感がありつつも、バリアのような敷居の高さはなく、ゲストを味、雰囲気、サービス、香り、音…五感すべてで楽しませてくれます。ご褒美アフタヌーンティーには最高の場所。

もちろんヴィ―ガンやグルテンフリーも対応可で、それぞれ美味しいですし、お茶の種類も多く、質も高い。
高級ホテル系は期待できると前述しましたが、実は一番慎重に選んで頂きたくもあります。なぜなら、私自身ごく稀にですがサービスが良くなかった、味は普通だった、という経験をしたことがあるから。やはり期待や値段の高さがあるので、その残念さは他の場所でのアフタヌーンティーより深いのです。でも、このThe Promenadeは期待を超えてくれました! 

INFO

場所: Google map

私のオススメ【ブティックホテル系】

ブティックホテルは1つに絞れなかったので、少し時違う系統のホテルを2つご紹介。もちろんどちらも美味しく、予約時に伝えればベジタリアンやグルテンフリーに対応してくれます。

L’Oscar London

まず落ち着いた雰囲気で過ごしたい方へは L’Oscar London。夜はバーとしても使われているだけあり、内装はムーディーな感じで気がつけば長居してしまいそうな心地良さです。また、かつては教会として使用されていたエドワード調の建物をホテルに改装しているので、歴史を感じられるのも面白い点かと思います。 
サービス、味共に良く、Tubeやバスの駅からのアクセスも良好なので、穴場だなぁと思ったお店の一つ。

L’Oscar London店内

場所:Google map

続いてはスタイリッシュな雰囲気が好きな方へ、The Franklin London。店内は黒と白が基調で都会的なピシッとした印象。場所としては大通りから少し中に入った住宅街にあるので、静かでゆったりとした時間を過ごせます。
近くにあるVictoria & Albert Museum (V&A) の展示とコラボしたテーマでのアフタヌーンティーをよく提供しているのがユニークな点。V&Aが好きな人にも良いかも?

The Franklin

場所: Google map

私のオススメ【カフェ・ベーカリー系】

カフェ・ベーカリー系でオススメなのはPeggy portion。ベジタリアン、ヴィ―ガン、グルテンフリーに対応しており、アレルギー表示もしっかり提示してくれているので食事制限のある友達とも一緒に楽しめます。正直ベーカリー系でここまで徹底しているところは珍しいです。

お味は「これぞイギリスのベーカリー!」という感じなので私には甘いと感じるスイーツが多かったですが、考え方を変えればイギリスっぽさを存分に味わえるお店!ということ。サンドイッチ、スコーン含め全体的に味と質は良いと思います。
そして、とりあえず店内の雰囲気が可愛らしいのでインスタ映えは間違い無しです。
ベーカリー系の中では値段設定が少々高いですが、食物制限への対応力、スイーツの質、雰囲気など総合的に考えると納得できるかと思います。

INFO

場所:Belgravia / Google map    Chelsea / Google map

まとめ

今回はロンドンのアフタヌーンティーについて書いてみました。
伝統的なアフタヌーンティーのスタイルを守りつつ、菜食やアレルギーへの配慮をして、みんながお茶の時間を共有できる環境が整っているのは素晴らしいなと思います。
やっぱりロンドンは菜食先進国な気がする…
Thanks for reading♡


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?