体と脳の「疲れ」の関係
とれない体の疲れ
何となく体が重くだるい。気分がふさぎがち。皆さん、こんな経験はありませんか?
だるさや意欲減退には、体ではなく脳の疲労によって引き起こされているものがあります。脳の疲労を回復させないと、不調が続いてしまうのです。
なぜ脳の疲れると不調になるのか。
原因は脳にある「自律神経の中枢」、視床下部にあります。自律神経は呼吸や脈拍、消化吸収等の生体活動を調整している神経系です。体を活動的にする「交感神経」と体を休息させる「副交感神経」がセットになり、様々な生体活動を24時間調整しています。
現代は、過度なストレスや夜更かし等の生活習慣の乱れにより、交感神経が優位な状態になりやすい環境です。その状態が続くと副交感神経が上手く働かずに自律神経のバランスが崩れ、脳が疲弊します。脳が疲れることで自律神経の機能が落ち、だるさやコリ、緊張性の頭痛等の不調が続いてしまいます。
脳の疲れを改善するには
脳の疲れを改善するには、交感神経が働きすぎている自律神経のバランスを整えることが大切。手軽な方法としては深呼吸。「ゆっくり息を吸い(5秒)、少しずつ長く吐く(10秒)深呼吸」を行うだけで、体を休息させる副交感神経を働かせることが出来ます。ストレッチやヨガなど、呼吸と連動させながら体をゆっくり動かす運動もオススメです。
休日丸一日中寝て過ごした翌日、だるさややる気の低下を感じることがあるかと思います。それは、副交感神経が働きすぎて身体がリラックスし過ぎているのかもしれません。休日でもゆったり家事をしたり、適度に体を動かしながらバランス良く休息をとりましょう。
考え事をしたり、体の機能を維持したりと休みなく働く脳。自分に合ったリフレッシュ方法で、脳に疲れを溜め過ぎないようにしましょう。