「世界史において今日ほど字の読める人が多い時代はない」
読書感想
『危機と人類』ジャレド・ダイアモンド著、
「国家的危機」の帰結を左右する12の要因を検討しながら、7つの歴史を事例的に挙げつつ論じる本。著者は本書で、「国家的危機」が襲ってきたとき、以下に挙げる12の要因がその帰結を左右すると定義して歴史を考察する。
<国家的危機の帰結にかかわる要因>
1、自国が危機にあるという世論の合意
2、行動を起こすことへの国家としての責任の受容
3、囲いをつくり、解決が必要な国家的問題を明確にすること
4、他の国々からの物質的支援と経済