すすめ、オタク道。
「あ!総武快速!」
パパに抱っこされて、総武線三鷹行きの車窓に張り付いて、叫ぶ。
見た感じ、まだ未就学児だ。びっくりするほど、電車好きなんだろう。
千葉へ向かう快速の青いラインが入った車体が高速で走り抜けていく。一瞬だ。良く見分けたな。
パパも息子の興味の向くまま、見せてあげている。子どもの興味を、そのまま伸ばしてあげたい。そんな優しさを感じる。
「あ!武蔵野線!」
む。良く知ってるな。わりにローカルだぞ。
目をキラキラと輝かせている。魅了されているのだ、車体美に。
毎日何百万という人々を運ぶ、東京近郊の列車。その力強さ、かっこよさ。わかるぜ。
「あ!総武線快速!」
今度は成田へ向かうやつか。
将来は、やっぱり、車掌さんかい?
それとも新車両の開発とか、そっちかい?
文字通り童心で、パパに守られて安心しきりながら、興味をひたすらに追う姿。ぴかぴかだ。
いやあ可愛いもんだな。
そのまま、オタク道を突っ走ってくれ。
などと妄想膨らんだ、その時。
「あ!○○!」
「あ!××!」
なんだあの車両。保線車か何かか?一本やられた。私も知らない名前だった。
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