「あなたのため」は、誰のため?
2024年9月21日(土)朝の6:00になりました。
あなたのために、他人がいるわけではない。
どうも、高倉大希です。
あなたのため。
昔から、この言葉が嫌いです。
うまくいったら、「ほらね、言ったとおりでしょ」。
うまくいかなかったら、「ほらね、言ってあげたのに」。
いずれにせよ、言った人がマウントをとれる仕組みになっています。
そう考えると、なかなかにタチの悪い言葉です。
「あなたのため」と聞くと、まるで優しい人であるかのように思えます。
しかしほとんどの「あなたのため」は、「自分のため」のカモフラージュです。
自分の思いどおりにならないことを、あなたのためだったことにします。
あなたのためだったのだから、自分は何も悪くないと言い張ろうとするのです。
「あなたのため」と言われた側は自動的に、反論しづらい状況に置かれます。
言い方を変えるなら「あなたのため」は、とても便利な言葉なのです。
最悪の場合、感謝を強要してきます。
「あなたのためにやったのだから感謝しなさい」というやつです。
ただでさえ、「あなたのため」を許容してあげているのに。
感謝まで強要されたら、たまったもんじゃありません。
たとえ本当に、あなたのためだったのだとしても。
それを言葉にしている時点で、白旗を上げているのと同じです。
よくつかう言葉は、ただ便利なだけだという可能性を孕んでいます。
自分にとって都合がいいから、よく使っているのです。
大抵は無意識なので、その脅威に気づくことができません。
知らぬ間に誰かを苦しめているということにも、気づくことができません。
今日の文章は、あなたのために書きました。
感謝してください。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。