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想定を超えてくるものだから


2025年2月28日(金)朝の6:00になりました。

今日を乗り越えたら、労働者の権利を駆使した3連休に突入します。

どうも、高倉大希です。




教育業界で長らく仕事をしていると、

おおよそが想定の範囲内に収まるようになっていきます。


そこで起こるトラブルも、想定の範囲内。

そこで起こる成長も、想定の範囲内です。


ところがときどき、子どもたちが想定の範囲外に飛び出してくることがあります。

そんな瞬間に出くわすたびに、教育っておもしろいなと思います。


「トラブルが起こらない社会」を目指すのが「心の教育」で、「トラブルが起きたときに解決できる人材がたくさんいる社会」を目指すのが「行動の教育」であり、民主主義教育です。だから学びの機会を増やしてあげるためにも、トラブルは起きたほうがいいんです。小さな対立はいっぱいあっていいんです。

苫野一徳、工藤勇一(2022)「子どもたちに民主主義を教えよう」あさま社


まあまあ、できてもこんなもんだろう。

そんなこちらの想定を、子どもがゆうに飛び越えます。


まあまあ、よくてもこのくらいだろう。

そんなこちらの想定を、子どもがゆうに飛び越えます。


決して、はじめの期待値が低すぎるわけではありません。

本当にそれはもう、びっくりするくらいの変化を見せてくれるのです。


問いのデザイナーとしての自分の想像力を参加者が上回ることでもあります。「なるほど、そうきたか」と想定外の出来事を受け入れて、楽しもうとすること。それが創造的対話に即興的に伴走していくために必要な姿勢です。

安斎勇樹、塩瀬隆之(2020)「問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション」学芸出版社


そのためにも、待つことが大切だ。

と、最近よく思います。


子どもたちには、子どもたちのタイミングがあります。

その子には、その子のタイミングがあります。


大人が変化を急かしても、あまりよいことはありません。

じっくりと観察しながら、その時がやってくるのを気長に待つというわけです。


実際のビジネスでは、上司や周囲が温かい目で見守ってくれることは極めて稀だ。意識変化と行動変化のタイムラグと戦うのは自分だけの場合が多い。周囲からは遠慮なくガッカリされるから覚悟しよう。

森岡毅(2019)「苦しかったときの話をしようか」ダイヤモンド社


そう考えると、自分だっておなじです。

待ってくれた大人がいたおかげで、いまの自分がここにいます。


その人の想定を、超えられたのかはわかりません。

いや、おそらくまだ超えてはいません。


想定を、超えてくるものだから。

教育って、おもしろいなと思います。






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高倉大希
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