『BLUE GIANT』の宮本大は、バカじゃない。
2024年7月10日(水)朝の6:00になりました。
君のピアノは、つまらない。
どうも、高倉大希です。
宮本大は、バカじゃない。
石塚真一先生の『BLUE GIANT』の劇場版を、はじめて観たときの感想です。
主人公の宮本大は、極めて主人公らしいキャラクターです。
世界一のジャズプレーヤーになるという夢に向かって、まっすぐに突き進みます。
それなのに、なぜかバカではありません。
悟空やルフィやナルトのように、おとぼけたキャラクターではないのです。
もっとも顕著だったのが、上記のシーンです。
メンバーの雪祈が自信を喪失しているときに、大はこのような発言をします。
「ジャズは一生おなじメンバーでやるもんじゃない」
雪祈からしてみれば、なかなかにグサリと刺さる言葉です。
感情的になりそうな場面でも、大は極めて冷静です。
くり返しになりますが、大はバカではないのです。
きっと彼は、熱だけで動いているわけではないのだろうなと思います。
むしろ、熱が冷めたあとに残っているものを拠りどころとしています。
だからこそ、ブレることがありません。
時間と共に変動する熱に、左右されることがないわけです。
熱を拠りどころにすると、熱を頼りに動くしかなくなります。
冷めたあとには何も残らず、熱を求めて転々とするしかなくなってしまうのです。
熱そのものを、否定するつもりはありません。
若いうちはとくに、熱だけで動いてしまえばよいものだと思っています。
ただ一方で、熱を帯びた判断があまり当てにならないというのもまた事実です。
そのときは魅力的に見えるのですが、後になってガラクタだったと気づきます。
熱が冷めたときに、残るものは何なのか。
何かを意思決定するときは、いつもこう考えるようにしています。
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