引き算が上手な人になりたいぜ
2024年11月25日(月)朝の6:00になりました。
当たり前に心から笑えて、当たり前に日々を駆け抜けて。
どうも、高倉大希です。
複雑なものを、複雑なままに書くことは簡単です。
結論までの途中経過を、保険として残しておくことができるからです。
誰かに何かをツッコまれても、「ここに書いています」と言うことができます。
「ちゃんとそこも通っているよ」と、アピールすることができるわけです。
こうして、要点がよくわからない難解な文章が完成します。
頭が悪いと思われたくない書き手による、ひとりよがりな文章です。
引き算には、勇気がいります。
前述のような保険を、手放す必要があるからです。
重要そうに見えるけれど、本筋からは外れるものを手放す。
随分とコストを割いたけれど、本筋からは外れるものを手放す。
手放したいものを、手放すのではありません。
手放したくないものを、手放す必要があるのです。
だからと言って、何もない状態で引き算を行うことは不可能です。
母数があって、はじめて引き算が成立します。
引き算の結果を、足し算でつくろうとする。
よくある、失敗のパターンです。
外側だけを真似しても、薄っぺらさは露呈します。
シンプルに憧れたシンプルと、複雑を経たシンプルはまったくの別ものなのです。
シンプルな文章は大抵、「最初からこういう姿でしたよ」という顔をしています。
だからわたしたちは、背景にある複雑な過程を軽んじてしまいがちです。
複雑なものを、複雑なままに表現しようとしてしまったり。
シンプルに憧れて、外側だけを真似しようとしてしまったり。
引き算をはじめる前には、必ず母数が必要です。
母数を確保するためには、結局のところ継続するしかありません。
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