フェンスの外に出たかった
2025年1月17日(金)朝の6:00になりました。
手続きはめんどくさいけれど、進むと気持ちがよいものです。
どうも、高倉大希です。
フェンスの外に、出られない。
中高生のころに、嫌で仕方がなかったことのひとつです。
登校の時間が過ぎると、校門がぴたりと閉められます。
部活が終わる時間までは、外に出ることができません。
べつに、外に出て何かがしたいわけではありません。
出られないというその事実に、窮屈さを感じていたのです。
何よりも嫌だったのは、出ようと思えば出られるという点です。
学校を囲むフェンスなんて、大した高さではありません。
返しがついているわけでも、有刺鉄線が張られているわけでもありません。
監視されているわけでも、よじ登るだけの体力がないわけでもありません。
出ようと思えば出られるのに、出ない自分がそこにいました。
そんな自分もまるっと含めて、嫌で仕方がなかったのです。
そんな中で、軽々とフェンスを飛び越えて外に出ていく奴がいました。
フェンスの向こうに遠ざかる、彼の背中を覚えています。
フェンスの外に、出たい。
出ようと思えば、出られる。
極めて、シンプルな話です。
きっとアイツは、そのシンプルさがわかっていたのだろうなと思います。
大学に進学したときは、それはもう感動しました。
自分の意志でフェンスの外に、出ることができたからです。
短い休み時間でも、フェンスの外に出られます。
陽が傾くのを待たずして、フェンスの外に出られます。
いまの仕事も、自分の意志でフェンスの外に出られます。
フェンスの外に、出られないのはもうこりごりです。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしたあなたには幸せが訪れます。