今回はアウトドアをこれから始めてみたいと考えている大人の方向け!! サラリーマン時代から年間80日以上を釣りに費やし、現在は釣竿の作り手として起業しているプロの私が愛して止まない『船釣』りの世界をご紹介してみたいと思います。 コロナ禍で高まるアウトドアレジャー需要と釣りコロナ禍で密を避けて楽しめる、ということから、今、アウトドアレジャーに注目が集まっていますね。 また、数年前から「おひとりさま」という言葉が注目され「一人でできる趣味」が市民権を得たという側面も、この流れ
例年9月の声を聞くと、東京湾では秋の風物詩であるイイダコ釣りが開始となります。 とはいえ、最近は個体数が減少傾向にあってこの限りでなくなりつつあり、昨年の2020年は開始時期が大幅に遅れたりと心配な側面も・・・・ これは水温や水質、地形といった環境の変化に依るものじゃないか、と考えられている訳ですが、まぁ、その辺りのことは今回はちょっと置いておいておきましょう。 ところで、今期(2021年)はここ数年の中では少し良さそうな感じ!? なので、今回はイイダコ釣りの技術に詰
カワハギはその身体の構造と生態から、非常にアタリを出しにくい補食行動をする魚で、このことがカワハギ釣りをとりわけ難しく、且つ特殊な釣りにしています。 そして、そこを何とかしてやろうとするのがこの釣りの楽しいところで、様々なアプローチが試され、たくさんのノウハウが生み出されてきました。 そのノウハウの中でも特に重要なのが「アタリの取り方」と、そのための「道具のチョイス」。 当ブログのカワハギ関連記事では何度か取り上げていますが、注目すべきカワハギのアタリの種類は大きくは
例年夏が終わりを告げる時期になると、そろそろカワハギ釣り師はシーズン突入を意識します。 そこで一番気になるのは、 そもそも今期のカワハギは多いの?少ないの? ってこと!! 凄く多ければ、数釣りには非常に楽しみなシーズンが予想出来ますし、逆に少ない様だと戦略や釣行のタイミングによっては上級者すらやらかしてしまう気難しいシーズンが予想されます。 直近3シーズンの状況と釣り方を振り返る2019年秋~2020年の年明けまでと、昨年2020年秋~2021年の年明けまでの2
船でのビシアジ釣りがライト化し始めて既に20年近くになるでしょうか? 今や敢えてライトと付ける必要が無い程、船のビシアジ釣りのメインに取って代わりましたね。 それまで船のアジ釣りと言えば、130号ビシで電動リールとヘビーなビシ竿使用の漁師っぽいイメージでしたが、ビシが40号と圧倒的に軽くなったお陰で誰でも楽しめるファミリーフィッシングとして取り上げられることが多くなりました。 間口が広がることはとても良いことで、年間を通して誰もが気軽に楽しめる素晴らしい釣りになったなぁ
当工房の看板であるカワハギ斬-ZAN!!-TypeHHは、手感度に特化させたロッドです。 その感度は非常に強力で、カワハギが手感度を出してくれる主な時期、具体的には3月中旬以降から12月初旬の長い期間、つまり厳寒期を除いた期間においては、知らないうちに餌をツルツルにされてしまうことは殆んど有りません。 ですから、これが非常に大きなアドバンテージになることはご理解いただけると思います。 もちろんカワハギの絶対量が少ない年や、少ないポイントでは、手感度釣り自体が通用し難くな
数ある船釣りの中でも、私が愛して止まない小物の数釣り。 その面白さは何なのか?と問われると、真っ先に思い浮かべるのが 『パターンフィッシング』 という言葉。 これぞ醍醐味のひとつだと思っています。 うまくその日のパターンを見付けられたら連発!! 楽しすぎます!!! ただ、最近特に思うことですが、ひとつ勘違いしてしまいがちなことが。 それは、 「たまたまこんなアクションをしたら連発!!これってパターン成立でしょ!?」 ってやつ。 確かにこれは楽しいですし、
釣りをしていて起きるとヘコむことの筆頭とも言えるのが道具の破損。 中でも穂先を折る事故は強烈にヘコみますよね。 私のところにも 「穂先を折ってしまったけど何とかならないか?」 という相談はとても多いです。 継ぎ竿の場合だと 新しいティップセクションをメーカーに注文する 単純に折れたところにトップガイドを取り付けて使う の二つが通常の選択肢になると思います。 ちなみにO.F.Fでは、この二択以外の方法として、折れた穂先の修理やカスタムもお奨めしています。 例
一般的に 「魚が多ければたくさん獲れる」 と言うのは誰もが感覚的に理解しているところ。 しかし、こと釣りにおいては魚(タコ・イカ等も含む)の資源量だけでなく、その日釣りをするエリア、更には仕掛けを投入したその場所、と言う狭い範囲のターゲットの密度という観点が重要になってくる、というのを実体験としてひしひしと感じています。 この「魚の密度」をパターン変化のファクターとして捉え、戦略を組み立てること。 この視点を持つことにより頭の整理がしやすくなり、アジャストが早くなっ
「船釣り」とは読んで字のごとく船の上からやる釣りを総称した言葉ですよね。 対義語になるのは海辺や川岸から竿を出す「陸っぱり」かな。 ここまでは釣りをする人からしたら当たり前なんですが、実際の釣りの最中には " 船上にいる" と言う特殊性 については忘れてしまいがち。 また、何となく分かっているつもりでも、頭の整理ができていなかったりします。 しかし、船上であると言う状況の基本的なところをある程度理解した上で釣りをしないとトラブルが増えたり、釣果にも悪影響があった
2021年は毎日どこかで束釣りが出る、マルイカの当たり年となり、新たにチャレンジをしてみた、という方も多いと思います。 長くマルイカ釣りをやられてる方にはご記憶の通り、その前の大当たりは2015年のこと。 この年は、私も熱病に浮かされたように通い詰めロッドの開発も含め、寝ても覚めてもマルイカ!! 寝る暇がなかったなぁ・・・(笑) そして2015年と言えば、まさにゼロテン釣法が初めて雑誌に取り上げられ、世の中に広まり始めた年でもあります。 それまでマルイカと言えば宙釣
船のテクニカルな釣りと言えば、 「小さなアタリを察知するのが肝だ」 なんてことが言われます。 で、そんな話の中で出てくるのが『前アタリ』という言葉。 この言葉、改めて見てみると「アタリの前のアタリ」ということですから、なんのこっちゃ?? ですよね あ~、そう言えば、サラリーマン時代に社内で申請書類を出す前に、これから申請を出すけど良いですか?っていう「申請の前の申請」って言う謎の手続きがあったなぁ(笑) そんなことはさて置き、船釣りを始める前、私はフライフィッシン
O.F.F 大西釣具工房では、ロッドの企画、製作、カスタム、修理をメインにお仕事をさせていただいていますが、船釣りの普及と技術的なサポートも大切な課題と考えています。 そして、その中でも特に重要性を感じていることのひとつが "基礎" 。 結論を言ってしまえば、基礎を押さえているかどうかが実力の8割を決めると言っても過言ではないほどの重要度だと思います。 案外見過ごされがちなことですが最も大切で、初級者は上達の速度がアップし、中級者は上級者の仲間入りができるようになる最短
当工房のオリジナルロッドブランドである 斬-ZAN!!- 。 その名の由来となったのが、「圧倒的な手感度」と「魚の掛けやすさ」を両立させた『カワハギ斬-ZAN!!-TypeHH』です。 しかしこのロッドが生まれた経緯は正直言って偶然でした。 と言うのも、通常の開発のように、素材やテーパーデザインをあれこれ試して試作を重ねたというよりも、直感的に採用した材料で組んだロッドがテスト釣行でいきなりとんでもない手感度を発揮してしまったからです。 手感度釣り楽しすぎ!!初めてカ
当工房のオリジナルロッド『カワハギ斬-ZAN!!-TypeHH』はカワハギの手感度を察知することに特化させたロッドです。 このロッドの特筆すべきポイントは、手感度と魚の掛けやすさを両立させることを目指しているところ。 これ、何気に現在リリースされているカワハギロッドで実現されているものがほぼ見当たらない特徴です。 と、ここでまず、カワハギ釣りの手感度について、認識のズレがあるといけないので補足しましょう。 当工房ではカワハギ釣りで言う手感度を、カワハギの歯が針に触れた