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【釣り入門者向け】大人の遊びに船釣りをオススメする理由

今回はアウトドアをこれから始めてみたいと考えている大人の方向け!!

サラリーマン時代から年間80日以上を釣りに費やし、現在は釣竿の作り手として起業しているプロの私が愛して止まない『船釣』りの世界をご紹介してみたいと思います。

コロナ禍で高まるアウトドアレジャー需要と釣り

コロナ禍で密を避けて楽しめる、ということから、今、アウトドアレジャーに注目が集まっていますね。

また、数年前から「おひとりさま」という言葉が注目され「一人でできる趣味」が市民権を得たという側面も、この流れを加速させていると思います。

私の工房のお客様からも
「先月初めて釣りをしたんですよ」
とお話しいただくケースが増えて来ました。

実際に、この3年ほどで釣り人口はグッと増えていて、業界的に潤っている側面もあります。

はじめの一歩は『釣りの種目選び』から

なんとなく
「アウトドアを始めてみたいなぁ」
と考えた時に頭に浮かぶものはいくつかありますが、そのひとつに釣りが入っていることは多いようです。

試しに "アウトドア" "お手軽" と言ったキーワードで検索してみると、ハイキングや登山などの山歩き系と並んで、必ず釣りが紹介されています。

やはり一人でできる趣味というのは注目度が高い!

と、ここまでは良いんですが、この先が難題・・・・

ネットでこれらを見て『じゃあ実際に釣りに行ってみよう!!』となったとして、次の行動に移ろうとした途端固まってしまう。

これが釣りの特徴で、ハードルにもなっているんです。

つまり手始めに何をしたら良いかがわからない・・・・

その理由は、「釣り」というのが種目名じゃなくてジャンル名だ、というところにあります。

例えば比較するとわかりやすいのがゴルフ。

ゴルフと釣りといえば、ひと昔前まではおじさんの趣味の双璧だった気もしますね。

そんな似た雰囲気を持つゴルフと釣りですが、これらをジャンルと種目の階層で比較してみると違いが明らかになります。

ゴルフ
【カテゴリー】スポーツ
【ジャンル】球技
【種目】ゴルフ

釣り
【カテゴリー】スポーツ
【ジャンル】釣り
【種目】〇〇釣り

なので「ゴルフを始めたい」というのと同列に釣り考えるには「〇〇釣りを始めたい」と、まず種目を決めないと先に進まないわけです。

入り口が多すぎて選べないなら『船釣り』を選べ!!

極端な例ですが、マグロのような巨大な魚を狙うものも、小指の先ほどの小さいタナゴという魚を狙うものも、どちらも釣りというジャンルの範疇です。

どちらを狙っても『釣り』です

サイズが圧倒的に違いますから、使う道具は流用できませんし、事前の準備(体力面も含め)等も全く変わってきます。

なので、まずは『〇〇釣り』の〇〇を決めなくてはいけません。

しかし、予備知識も無いのにいきなり
「何釣りがしたいか決めてください!」
と言われても即答できません。

なぜならこの『〇〇釣り』(種目)には、とんでもない種類があり、狙う魚の違いだけでなく、使う道具や釣る方法によっても細分化されていて、エントリー時に揃えるものも全く違ってくる。

 "選択肢が多すぎると人は選べなくなる" というのは有名な話ですが、釣りは正にこれ。

そして、数多ある種目の中から最初に何を選ぶのかによって、その後釣りを好きになるのか、それとも嫌になっちゃうのかの分岐点でもあり、結構重要です。

そこでオススメするのが『船釣り』。

その理由は大きく分けて次の4つです。

①種目が明確に示されていて迷わない
②初期投資少なくエントリーできる
③初めてでも美味しい魚をゲット出来る確率が高い
④楽しみ方が多様で飽きない

では、どういうことか説明していきます。

オススメポイント①種目が明示されているので選びやすい

前項で釣りの入り口の多さ、つまり『〇〇釣り』という種目の多さがエントリーの妨げになる、ということを説明しましたが、船釣りはこの部分が非常に明確です。

というのは、乗る船ごとに『アジ釣り』『カワハギ釣り』『シロギス釣り』等、種目を明示してくれているからです。

また船釣りは、同じ船の上から複数人が一緒に釣りをする乗り合い船と言う仕組みなので、基本的な道具立てや釣り方が統一されています。

つまりやるべきことがある程度決まっているんですね。

したがって、予備知識が無い状態でも、船宿さんが提示している選択肢から、
「食べてみたい」
「釣ってみたい」
を基準にインスピレーションで種目を選ぶことが可能です。

ちなみに『船釣り』という言葉は、前述の階層でいうと、大きなジャンルである『釣り』と種目である『〇〇釣り』の間の中分類に相当します。

釣り
【カテゴリー】スポーツ
【ジャンル(大)】釣り
【ジャンル(中)】船釣り
【種目】〇〇釣り

オススメポイント②船釣りは初期投資少なく始められる

新たに何かを始めたとして、それをずっと続けるかどうか?は人それぞれ。

当然向き不向きがありますから、最初から道具を揃えるのは得策ではありません

そもそも道具を揃えるためには色々と下調べが必要で、ここでも労力が掛かるもの。

ですからエントリー時にはレンタルで済ませるのが◎です。

その点で船釣りは多くの船宿さんが釣竿のレンタルを行っているので、初期投資が少なく、下調べの労力も半減します。

消耗品にあたる仕掛け類(針や糸やオモリ)は購入が必要ですが、それも船宿におすすめのものが用意されています。

エサ代は乗船料金に含まれている場合と購入が必要な場合がありますが、いずれにしても船宿で調達可能で、家から持参する必要はありません。

(一部エサの用意が無い場合がありますが、その場合はHPなどに明記されています)

冬場は防寒着が必須ですが、暖かい季節ならそれも特に必要ありませんし、船宿によってはウエアや長靴の貸し出しもあったりします。

魚を持ち帰るためのにクーラーボックスや保冷バッグの準備が要りますが、船宿によってはこれも簡易なものを購入できたりします。

と、あまり余計な準備と心構えが要らないというのがエントリーには最適なところなのです。


オススメポイント③初めてでも魚をゲットできる可能性が高い

魚釣りには
【壱場所、弍エサ、参に竿】
という格言があります。

とにかくまず"魚のいる場所" = "釣れる場所" に行くこと。

釣りの相手は生き物であり自然。

常に一定ではありませんから、釣れる場所を見つけるのが最も重要、且つ難しいんです。

が、船釣りはこの点をプロである船長にお任せ。

釣り人である我々は、魚の居場所に連れて行って貰えます。

もちろん魚が居る場所だからといって必ず釣れるとは限らないんですが、少なくとも見当はずれな場所に行ってしまうリスクは避けられます。

また前述のとおり、道具や仕掛けも理にかなったものが借りられますし、プロである船長にアドバイスを貰うことも可能です。

つまり、何も知らずに始めるひとでも獲物をゲットできる可能性がグッと上がるワケです。

オススメポイント④楽しみ方の幅が広い

最後のポイントは、趣味として続けていくにあたり、楽しみ方の幅が広いことで飽きがこない、という点。

まず、船宿は季節毎に出船メニューを変えていきます。

例えば春にはメバル釣りが開始されたり、秋にはイイダコ釣りが始まったり、夏と冬にはマダコ釣りをやったり。

また、夏にはシロギスが浅い場所に入ってきたり、夏から秋にはキハダマグロが入ってきたり、秋からはカワハギの居場所が固まってきたり等、釣りやすい状況になると本格期に。

このように季節で対象になるターゲットが変わっていくので、これを順に追いかけていくと年間で数種類の種目を遊ぶことができます。

また、アジや太刀魚、河豚等、一年を通して狙えるターゲットもありますから、これらをマニアックに極めていく、なんて楽しみ方もできます。

更に、

「季節の美味しい魚を狙いたい」
「とにかく大型の魚をドカンと釣りたい」
「小〜中型の魚を数釣りたい」
「難易度の高い魚を攻略法したい」

などなど楽しみ方は多彩。、

体力面を考慮してチョイスできるのも大人の趣味として最適です。


船釣りをする際に不安になる要素

船釣りの良いところを挙げてきましたが、最後に船釣りでの不安要素をふたつお伝えしておきます。

それは乗船料金船酔いです。

乗船料金

釣り船の乗船料金は、1日でだいたい1万円前後が相場です。

なので「極力お金を掛けずに遊びたい」という方には向かないかもしれません。

まぁ個人的には、ゴルフに行くと思えばプレイフィーでお釣りが来て、美味しい魚のお土産付きで家族に喜ばれますから、大人の遊びとしてのコスパは高いように感じています。

船酔い

次は船酔いの問題。

当たり前ですが船は揺れます。

しかも陸の乗り物と違って全方向に揺れるので、慣れないと酔います。

そして酔ってしまうと「ちょっと降りて休憩」というわけにはいきません。

朝酔ってしまうと帰りまでずっと苦しみます。

ですから船酔いの対処法は、まず波の無い日(凪の日)を選んで行くことが1番。

雨予報だけでなく風の予報を見ておき、風速が10メートルを越えるような日は避けるのがベストです。

そしてもうひとつ大切なのが酔い止め薬を飲むこと。

このふたつは非常に効果的で、慣れないうちこそ天気を選び、薬を必ず飲んでおくことをおすすめします。

ちなみに長年船釣りをやっている私ですが、もともととても乗り物酔いをしやすいたちなので、波が高い日には今でも気持ち悪くなります。

なのでバッグには常に酔い止め薬を入れて、怪しいな、と思ったら早めに飲むことにしています。

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