■「ポジティブ心理学」も「幸せの科学」も矛盾だらけ!?『ハッピークラシー』
『ハッピークラシー』「幸せ」願望に支配される日常
を読みました。
昨今の「幸せの科学」ブームに対する反論。
僕も、マーティン・セリグマン教授が
啓蒙され始めた2000年代からポジティブ心理学を
興味津々で学び、僕が営むFeelWorksも、働きがい、自律などの
重要性を唱え、成功から成幸へ、とも主張していますので、
反対意見を興味津々に読みました。
読みながら、頷ける主張も多々ありました。
例えば、
「企業は自社の労働者に自律を求めるが、
それでいて企業文化には同調してほしいと思っている」
また、ポジティブ心理学やコーチングビジネス
などには、矛盾があり、理論の過度の単純化、
誇張された一般化があるという主張も確かに、と。
ただ、こうした科学や論理を磨いてきたのは
それを求められるからであり、
そもそも非科学である心や気持ちや感情を
科学しようとする挑戦なのだから、
突っ込みどころを探したら出るものだ、とも。
著者はフランスやスペインの研究者のようです。
アメリカではないところもこうした価値観の違いが
主張につながるのだと感じたしだい。
日本人の僕たちは、多様な意見をバランスとりながら
賢く取り入れていきましょう。
※備忘録は
「前川孝雄のはたらく論」
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