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#nishinote オープン朝礼

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F&Pジャパン代表・西野が社内で発信している 食文化の気づき、F&Pのブランドメイキングストーリーや、日々のマーケティング活動や起業に関するリアルな実体験などから、隔週更新で公開…
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#マーケティング

あえて不自由な環境に自分を置く

今回は、オープン朝礼の「社長日記」回ということで、 西野の脳内書き下ろし、日常の気づきの公開にお付き合いをいただきます。 (この記事は、2023年8月に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています) #115  あえて不自由な環境に自分を置く 僕は2002年の新卒なので、軽く数えてみたらまあ、社会人23年目ということになるでしょうか。 あー恐ろしいですね。。時の流れというやつはね。。 それだけ年月を経てしまうと、逆にふだん仕事していてなかなか気づかないこと

マーケット・インに感じる違和感の正体

今回は、オープン朝礼の「社長日記」回ということで、 西野の脳内書き下ろし、日常の気づきの公開にお付き合いをいただきます。 (この記事は、2023年6月に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています) #112 マーケット・インに感じる違和感の正体 「マーケティング」と言ったら、今日のビジネスでも必須ファクターですが、 僕の社会人キャリアを振り返ると、「マーケティングこそはビジネスそのものだ」くらいの感覚で仕事をしてきたように思います。 大学で政治学を専攻し

変化よりも変数を捉える

F&Pジャパン(株) 代表による社内報を公開する「オープン朝礼」記事です。 この記事は、2023年4月にF&Pジャパン社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています。 変化よりも変数を捉える「コロナのおかげで商売は上がったりだよ」 「インバウンドが戻って、ようやくこの辺も賑わってきたな」 こんな日常的なやりとりにも表れるように、 「景気」というのは「自分ではコントロールすることができない」 「その結果に従うしかない」ものとして扱われます。 自ら事業を起こすよ

お客さんを切り分けて分類する

お客さんを「お客さん」という一種類で括って見ているといろいろと見落としてしまいがちで、お客さんをよく観察・分析して色分けする、種類別に分けてグルーピングする。 ・・・すると不思議と今まで見えなかったものが見えてくるものです。 (これは、実店舗も EC も toB も同じ) この辺が習慣になっている人だと、自分がお客さんとして入った店でも、ついつい周りを見て分析してしまいがちですよね。「色分け」とか「グループ」ってなんのことだっけ? という話ですが、身近なところだと、「客層」

裸足で暮らす人たちに靴を履かせる

僕は、どうせやるならやっぱり「誰もやってないこと」に挑戦するほうがいいよね、と思うタイプの人間です。 マーケティング論的な話で、「アフリカで靴を売る話」っていうのがあります。 有名な話なのでご存知の方も多いとは思いますが・・・ 2人の靴メーカーのセールスマンが、アフリカのとある国に着いた。その国の人々はみんな裸足で、誰も靴を履いていなかった。A社のセールスマンは帰国後、会社にこう報告した。「この国の人は誰も靴を履いていません!この国には靴の需要が全くありません!」B社のセ

「読む未来」と「つくる未来」

本格スムージーブランド「FICO & POMUM (フィコ・アンド・ポムム)」 を創業したF&Pジャパン代表の西野です。 今日は、いつも社内向けに発信している朝礼記事からの転載で、事業を起こす立場の人間の完全なボヤキです。 2種類の未来僕は、自己で関与できる未来には2種類あると思っていて、 1つは半歩先の「読む未来」。 もう1つは3歩先の「つくる未来」です。 半歩先の未来は比較的簡単に予測することができ、訪れることがほぼ約束されているので、早めに準備して対応しといたほうが

競合は、いたほうがいい。

なぜ秋葉原に電気屋が集まるのか? あえて競争の激しい場所に出店してお客さんの奪い合いをするよりも、競合のいないエリアに出店したほうがいいように思えます。 「温泉街」とか「問屋街」も同じくで、同じエリアに同じ業種が並んで集まるのはなんでか? 考えたことはありませんか。 1つには、消費者側のメリットとして「比較購買」ができることです。 お買い物をするとき、複数の店舗を回って比較できた方がいいですが、 わざわざ電車で別の街に行ってまで比較しようとは思わないですよね。 そしても

うしろ髪ひいておき隊 〜サンクコスト設計の話

今日は、経営者が意思決定をする際に足かせとなる「サンクコスト」について、その心理を消費者に対して上手に仕込むことでマーケティングに応用する発想例のご紹介です。 こんにちは。本格スムージー「FICO & POMUM (フィコ・アンド・ポムム)」 代表の西野です。 サンクコストとは?食べ放題の店に行ったとき、ついついやってしまいがちなのが「食べすぎること」。 最初に食べ放題の固定料金を払ってるんだから、たくさん食べて元を取ってやろうという心理が働きますよね。 しかしこの場合、

84%の人が持つ価値観のメガネ

スーパーに行ったら、隣で買い物をしている人たちの会話が聞こえてきた。 「これ可愛くて美味しそう!しかも無添加だし」 なんでもない会話なはずなのですが、 なんとなくここにヒントめいたものが隠れていると思います。 可愛くて 美味しそう しかも無添加 ずばり、この順番は「購買の決め手となるときの優先事項」の順番を表していると思います。 初対面の男性に対する評価でいうと、 「優しくて、イケメン、しかも高身長」みたいな感じでしょうか? (身長なんて所詮オマケみたいなもんで、優先事

問題解決に必要な、泥臭く「100回考える」こと

仕事上で、なにか自分のスキルで乗り越えられない壁にぶつかったとき、あなたの解決方法はなんでしょうか。 「人に聞く」? 「人に頼る」? あるいは、 「おだてて言うことを聞かせてやってもらう」 「今度奢るよと言ってお願いを聞いてもらう」 かもしれません。 これらは、大変立派な解決方法です。 僕は新卒で大手企業でシステム営業をやっていましたが、、、 文系の営業職にとって、システムのことはエンジニアに頼る、やってもらう、やらせることは大変重要なスキルのうちの一つでした。 ただ

何者でもない僕たちが、応援を集めるための施策

ファンを作るためにはどうすればいいか、チームで話し合ってみます。 そのミーティングでは、こんな意見が出ました。 ファンとは・・・ 応援してくれる人 広めてくれる人 好きで好きでそのことばかり考えている人 思想に共鳴してくれる人 生活の一部になっている人 ではファンを作るにはどうすればよいだろう? 信頼を得る 感動させる GIVE し続ける タッチの回数(場所と頻度)を増やす 共感できる思想を発信する 人らしさを出す 20代、30代、人に頼るのが大嫌いで、正直、自分で

売上は利用動機の足し算でできている

「売上」というものは、仕事をやっている以上はほぼ誰にとっても無視できない数値なのではないでしょうか。 「売上」とは、利用動機の足し算でできています。 だから、分解して考える必要があります。 店舗の利用動機を洗い出すたとえば、僕たち本格スムージー専門店「FICO & POMUM JUICE (フィコ・アンド・ポムム ジュース)」の場合、お客さんはどういう「利用動機」でサービスの対価を払っているでしょうか? ・健康的な習慣としてスムージーを飲む ・1人ランチ ・グループでお茶

意識の高いマーケティングと「意識低い系」マーケティングのブレンド

「意識が高い」と「意識高い系」は別物。 「意識が高い」はエシカル (倫理的) 志向などのポジティブなもの。 「意識高い系」は「なんちゃって」で実態の伴わないもの。 「系」がつくことで、皮肉まじりに「実際とは違う」ことを表していますよね。 「意識低い系」なんていう言葉もあります。 「ドヤ家電」などで著名なライター・小口覚氏によると、このように定義されています。 ・意識が高い: 意識が実際に高いこと ・意識高い系: なんちゃって 意識が高いふり ・意識が低い: ものを知ら

¥200

利用動機の「分解」と「転換」で、新しい価値を創る話

こんにちは! FICO & POMUM (フィコ・アンド・ポムム) という青山と丸ビルの本格スムージー専門店を運営しつつ、BtoB事業への展開もやっているF&Pジャパン代表の西野です。 今日は、すでに今持っているものを使って、新しい商品やサービスに応用できる考え方についてお話します。軽めの内容です。 マーケティングの初歩的な話ではありますが、BtoC / BtoB に共通する考え方かと思います。  売上は利用動機の足し算でできている「売上」っていうのは、仕事をやっているほ