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問題解決に必要な、泥臭く「100回考える」こと

仕事上で、なにか自分のスキルで乗り越えられない壁にぶつかったとき、あなたの解決方法はなんでしょうか。

「人に聞く」?
「人に頼る」?

あるいは、
「おだてて言うことを聞かせてやってもらう」
「今度奢るよと言ってお願いを聞いてもらう」
かもしれません。

これらは、大変立派な解決方法です。
僕は新卒で大手企業でシステム営業をやっていましたが、、、
文系の営業職にとって、システムのことはエンジニアに頼る、やってもらう、やらせることは大変重要なスキルのうちの一つでした。

ただ、もしかするとこれらはいずれも「成長のチャンスを逃している可能性がある」かもしれません。

今回は、20代のマーケターや、起業や独立を志すアラサー世代に送りたい、マインド論のような記事です。
(説教じみた感じにならないように気をつけようと思っていますが、もしなってしまったらその時はごめんなさい!)

20代で意識しておきたい、仕事する上で使う「筋肉」

僕の場合の解決策は、新卒の頃から大概は
「自分の脳みそに汗をかいて考え、徹夜で調べ物をしてクリアする」でした。
(注: 徹夜は推奨しません)

その結果として、デザインスキルも情報システムスキルも英語力もそれなりのレベルまでに身につけることができています。
(注: 今日は謙遜しないことにします)

結果的に、そこから先何十年の人生にレバレッジをかけて仕事の幅を広げることができ優位に進むことができています。

なお、僕の場合は最初から「自分自身で事業を立ち上げる」ことを決めていて、「自分で事業をできるくらいのスキルを積む」ことを目標としてきましたので、普段から使う筋肉が人とは違っていたのかもしれません。

早く帰って自分の時間を確保したい欲求と、将来的な機会損失とを天秤にかけたときに、どちらにメリットがあるかを自答できたから常にそういう選択をしてきたのだと思います。

独立や起業を目指す人へ

独立しようとか、開業しようと思っている人は、基本的にジェネラリストとしてのマルチスキルが求められます。

例えばお店を開くときにだって、
NTTやプロバイダと回線契約して、センターとやりとりしながらルーターの設定やWifiネットワークの設定が必要になる。
PCにセキュリティ対策をしたり、POSレジを導入したりしなくちゃいけないかもしれない。
そのときに全く知識がなかったら業者と話をすることすらできない。
そんなとき、自分は情報システムが苦手だからと言っていちいち人に頼るのか?
必然的に自分でやらなくてはいけない状況になる。
起業したら、最初のシステム担当者は自分自身です。

「100回考える」こと

マーケティング、PR、商品企画、商品開発・・
いずれの業務も専門性や知識が必要なように聞こえますが、僕はこれらの業務にプロと言える人たちと一緒に仕事をしてきた結果、
「自分の頭を使って 100回考える」以外の最良の方法を知りません。
結局は近道などなく、成功するために必要なのは泥臭い地道な努力だと言えます。

固有のテクニックはあるとは思います。
例えばPRだったら、プレスリリースは○曜日の〇時に打つのがいい、とか。
Google Analytics を読むことにも多少の慣れが必要です。

しかし基本的には、、、
スキルがあるとすればそれは「トライ&エラーを繰り返し」「あきらめないストイックさ」だと思います。
そして、100回考えるためにはある程度固定の時間が必要です。

ロジカル営業 vs 体育会営業

僕が新卒で入社した大手IT企業の部署は20人くらいのコテコテの昭和営業部隊でした。
(年号はもちろん平成です、念のため)

2課あるうちの1人の課長は理論武装のロジカルスタイル営業マン。
もう1人、うちの課長はゴリゴリ体育会のヒューマンタッチ営業でした。

よく先輩たちから、「お前はどっち派だ?」みたいなことを問われました。
そのときの僕の違和感は「なぜどちらかを選ばなくてはいけないんだろう?」ということでした。
僕はそのとき、「両方のスキルを積めばいい」ことを決めました。

体育会営業の古典的な例えは、
経験・勘・根性の「3K」です。
この言葉は、古臭いオールドな営業スタイルのシンボルとされていました。
(照英さんのヒラメ筋、かっこよかった)

現代だからこそ求められる「泥臭さ」

しかし、ロジカルで科学的にデザインされたスマートな業務プロセスで、誰もが均一的に業務レベルが上がった今、
次にそこから頭一つ抜けるための要素はひとまわり回って「3K」的な泥臭いタフな努力ではないかと思います。
3K営業とロジカル営業は択一的に対極にあるものではなく、一方の土台の上にもう一方が乗っている、そう考えたほうが良さそうです。

仕事上で、自分自身で乗り越えられない壁にぶつかったとき、
「泥臭く、100回考える」は、基本思想であって、そこには小手先のテクニックではなく、本質的な人間スキルを上げるためのヒントがあるのではないかと思います。


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