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空気読めない色即是空

散々散歩 気焔

ホンモノと思えたなら
生きてるうちに実際に触れてみるなり会いに行くがいい

こっちの都合ばっかり言っても仕方ないから
あっちが生きてるうちに

ホンモノと思えたなら
おかげなのかせいなのか
良くも悪くもその後に影響する

それはそうなのだが
他人にはそのようにススメておいて
我が身は一向にそんな気配がない

例えば大谷翔平選手

言わずと知れたメジャーリーグのスーパースター

同じ時代に生きててよかった、、
大谷選手のおかげで仕事が捗る、明日も頑張れる、、

そのようなコメントを見かけた時など
そりゃあよかった、、と目を細める一方で
他人である大谷選手が占めるウェイトに驚くばかり

そんなに影響するもんなの?

私も根が好きだから何度もホームラン集やファンサービスのまとめなんかを見る

どうでもいい大谷選手の奥さんや飼犬が映っているのまで見てしまう始末

子どもたちの求めに応じてるのなど見ると、素晴らしいな、偉いなと思う

夢や希望を与えられる存在

凄いなと思うが結局のところ
みんなの憧れの的で大活躍したからってなんなのさ?って思う

少なくとも私にはあくまで他人事

繰り返すが素晴らしいな、偉いなとは思うし応援もする

するんだけど、かといって我が身に何か特別影響してるとは思えない

憧れるのは
よしなさい
やめなさい
いい加減にしなさい

大谷選手がそう言ってたではないか

これは虚しさから来るのではない

したい人はされたらいい

勿論、大谷選手の活躍を見て夢や希望を抱く人を貶してるのでもない

単に私が投影出来ないだけ

昨年の夏の甲子園

母校が地方の公立高校でありながら
優勝候補の二校を倒すなどして旋風を巻き起こした

固唾を飲んで応援もした

後輩たちのひたむきな姿に手のひらがジーーンと熱くもなった

よし!私も頑張ろう!

、、とはならない
そんな気持ちは微塵もない
それとこれとは別

なれる人はなれる人で素晴らしいと思う
ならない人もいるというだけの話

ファジアーノ岡山がJ1に昇格した際も
嬉しい、、とても嬉しい、、、以上

後腐れがない

そんな私には"推し"がいない

時間や身銭を切ってまで応援したいなどとはどうしても思えない

これが娘に対してもだから我ながら大丈夫かと考えるようになった

8割方はこっちに傾いた
残りの2割はまだ未練があるようだ

だからって愛情がないのではない

そこんところが私の中でまだ消化し切れてない
今後どう向き合っていくか大いに楽しみなところ

話を戻すと
質問されたから推しがいないと答えた

答えたら答えたでイヤな顔をされたことがある

正直は悪にもなるらしい

否、いるにはいる
猛烈にいるのに話がややこしくなるから滅多に言わない

いるというよりはあるというか
まどろっこしいからとっとと白状するが、それは信仰に違いない

禅、、、自力

他でもない私

私自身を激推し

例えば凍えるほど寒かったなら
平気でご本尊を焚べて暖を取るなり煮炊きに使うだろう

偶像を崇めつつも、いざとなったら実像を選ぶ

虚像ごといただいてしまう

信仰はそうありたいと願う私推し

このように救いようのないバカだからこそ救われることもある

ある宴席にて私が素面でそのようなことを言った

そのようなとは推しがいない、、または推しは自分自身ということ

今度はイヤな顔どころか鼻で笑われた

宴の後、笑っていた一人が近寄ってきて

あの後ずっと考えてたんですけど、自分推しって凄く大切なんじゃないかと思えてきて、、などと真顔で言われ逆に恥ずかしくなった

宴席での戯言として済んだ話を再び蒸し返され、私は鼻白んだ

どうぞお好きに、、

口には出さなかったが

それにしても推しがいない、または推しは私などと真っ正直に言うと
推しがいる人にとってはバカにされたと思う心理が働くようだ

勿論こちらとしてはそんなつもりはないのだが
受け取り方なんて人それぞれだ
気になどしてられない、、どころか大いに気になる

私は基本的に自分以外に興味がないのか?とも考えたが、そうではない

今、書いたばかりだけども心理の働き

なんでそう思うに至ったかを考えるのは興味がある

自分にはない発想を自分なりに咀嚼してみたい

心理学みたいにパターンや体系化したいんじゃない

同情したいつもりもない

もしかしたら私の幅が広がるかもしれないなどとは欠片も思わない

咀嚼したいからといって消化し血肉となるなどとは全く考えない

"○○したらこうなる"の"こうなる"が無い

"○○する"で完了

へぇ〜そういう考え方に至るのか、、で終わる

至るのかぁ、、じゃあ、だから、でも、、などと接続しない

発展性のない思考

だから膨らませることが出来るのはある種の才能だと考える

少し前に"病む才能"という句を載せた

一つの事柄から芋づる式に連鎖させた挙げ句、負に支配され病むとしたら、それはもう才能だろう

だって第ニの矢を会得しているのだから

古仏はそれを嫌がった

生きてる以上、第一は仕方ないにしても
第ニが傷口を広げるのを知っていたから

創作活動にしても同じことが言えると思う

言葉の連結で物語を想像し広げていく

これも才能

私が専ら自由律俳句を作っているのは
芋づるをしてこなかったからかもしれない

装飾や連結を避けてきた

幸か不幸か第ニの矢を持たなかった

それが病に至るか創作に至るかの方向性の違いはあれど
私からしてみたらどちらも想像する力が発達してて感受性が豊かだと思える

全ては他人事だった

にも関わらず、事ここに至って私に芋づる式をススメる人が現れた

矢を放ち続けろと仰るのである

小説を書いてみては?

青天の霹靂

読むのはいいが書くことなど考えもしなかった

私に足りないのは情熱と、ものの見事に看破されてしまった

一閃のうちに私は真っ二つ

実に爽快

随分前にお寺の師匠にも同じことを言われた

私は白旗を振った

白旗を掲げた瞬間
書いてみようと思えた

即断だった

私自身が驚いてる
なんとまあ暢気なことで

私が書くとどんなものが出来るのか
私自身が読んでみたくなった

これは面白くなってきたぞと思う私は楽天家かもしれない

推しに火がつくのか、レアの生焼けかなんて知らない

願わくば燃え盛る薪を背負って泥舟に乗りたいものだ

その時は狸寝入りの化かし合いを演じるまで

どこまで化けること出来るだろうか

まあいい
なんだっていいや

とにかく書いてみよう

気持ちが湧いたことに驚きつつ喜んでいる

能天気なことだ

幸せなことだ

ありがたいことだ

経緯は拙句"付け焼き刃による自刃""女の敵は混ぜるな危険"のコメント欄にある

稲村恵子様

奇縁いただき
ありがとうございます

合掌

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