
脂肪の塊痩せ我慢
散々散歩 味
久し振りに歩かなかった日
おかげで雨の散らつく中
本探しが出来た
『鹽壷の匙(しおつぼのさじ)』
車谷長吉(1945~2015)
なぜコレを必要としているかは
拙句"女の敵は混ぜるな危険"のコメント欄をどうぞ
20代中頃、一発で私小説好きになったのは車谷を知ったが為
そんでもって今再びコレを必要とするとはなんだかとても不思議な気分
古本屋を6軒回ったが
結局お目当てのはなかった
帰宅後ブックオフのオンラインに残り1冊とあったのをその場で注文
そんなことならわざわざ出向く必要などなかったではないか?
そう思うのは効率よく生きることに慣れてしまった証拠
気にしないどころか
徒労を楽しむことが暇人の暇人たる所以
自他共に認める暇人ニートゆえに苦にならない
本命を見つけるフリしつつ
浮気心を起こすのも暇人の醍醐味
好きにするさ❤️
『勝手に生きろ!』
大好きなブコウスキーの文庫が550円のところ今日限り150円引きの400円!
長吉と前後して読んでから実家に置いたままになってる一冊
ちょいとお兄さん
寄ってらっしゃいな
猛烈に再読したくなった
これぞ誘惑
煩悩三昧
だが抑止力が働く
珍しいこともあるもんだ
繰り返す
私は自他共に認める暇人ニート
節約!節約!
昼になってスーパーの惣菜コーナーで、美味しそうな鯵フライ150円に財布の口が緩くなる
一口ガブリとやった途端、なんだかとてもイヤなものが伝わってきた
味は良いのに不快極まりない違和感
それが瞬く間に身体中に広がり一気に気分が悪くなる
まさかそこから1時間も動けなくなるとは
なんだったんだろう、あの寒気を飲み込んだような感覚は?
見た目は普通の鯵フライだったのにな
悪い念でも籠ってたのか?
なんとか歩けるとこまで回復して次の古本屋へと向かう
『恋しくて』村上春樹訳を100円という胃に優しいプライスで
竹久夢ニが描く黒猫を抱く着物女の表紙が決め手の一つ
抜群に購入意欲が増した
夢ニ作品の女たちは共通して細身でちょっと焦点の合わない目をしている
どこか上の空
女の唇が半開きなのもプラスして、なんともロマンチックで憂いもあって私は大好き❤️
にも関わらず女の鼻から上を大胆にカットし、抱かれている黒猫を印象的且つ象徴的に見せている
恋と黒猫
こんなに何かを予感させる組み合わせが他にあろうか?
夢ニも夢ニだが今回ばかりはこの意匠を施した装丁デザイナーに割れんばかりの拍手を
よし、車谷が届くまでは恋に浸ろう
10編も入っている
どんな恋が待ってるのやら
よくよく考えなくともラブストーリーらしいラブストーリーを買い求めたことがない
初めてと言って差し支えない
だからなんだか気恥ずかしさも無くは無い
梅が咲き始めた
ハニカミもお似合いだ
自分でもよく分からないが、
納得することに理由ばかりじゃ興醒めだ
なんとなくそういう気がしたってだけで充分
なるべく苦いヤツがいいな
カカオ86%くらいの強烈なビター
出来たら下衆いのもちょうだい
小綺麗なのはもういいからさ
その昔『マディソン郡の橋』というイーストウッドの映画が流行った
ちょっと検索してみると1995年に日本公開らしい
若かった私はテレビで放送されたのを見た
なんだ、、おセンチな不倫映画か、、くらいの感想しか持たなかった
今ならどうだろう?
『鹽壷の匙』もどうだろう?
あれほど鮮烈な衝撃で迎えられた私にとってエポックメイキングな一冊だったが、
再読してみると車谷が鼻持ちならないペテン師に感じるだろうか?
だとしたらそれはそれで大いに面白い
とにかく読んでみなけりゃ分からない
初恋の女性に久し振りに会う気分
こっちが一方的におっかなびっくりでも
向こうは歯牙にも掛けず知ったこっちゃないだろうが
どうやら読む前、出逢う前から恋は始まっているようだ
忘却の彼方へと封印されたあの気持ち
小説とはいえ今此処に再び甦れ!
ムフ❤️
#自由律俳句
#散歩
#旅
#俳句
#日記
#言葉
#エッセイ
#随筆
#詩
#写真
#読書
#僧侶
#古本屋
#小説家
#短編小説
#煩悩三昧
#歩く禅僧
#はなうた散歩
#毎日note