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女の敵は混ぜるな危険
散々散歩 ダブルスタンダード
〜気になる小説〜
クレヨンしんちゃん
ご存知ですか?
さすがに知ってますよね
家族の影響で時々見るんですけど
いろんなキャラが出てくる
覚えられないし覚えるつもりもなかったのですが
いやはやびっくり
凄いの見つけました
しんちゃんの同級生の女の子のお母さん
ストレス感じたら
ぬいぐるみをずっと殴り続けてるんですよ
しかも執拗にボディ
闇深い
溜まってますね奥さん❤️
いや実にいい女
それでこそ女
惚れ惚れしました❤️
子どものアニメに
そんなキャラ出します?
嬉しくなってつい闇を覗きたくなりました
ご主人とのあんなことやこんなこと
それもなくはないでしょうが
やはり性格的な思い込みの強さかと
こうあるべきという理想と現実のギャップにヤラレてるんでしょうね
多分あの奥さんは自分こそが正しいというか常識的と思ってらっしゃる
いいキャラ付けですよね
おかげで非常識なしんちゃんがより活きる
娘にとっていい母親でいたいけど
このモヤモヤを何処に向けていいのか分からない
しんどい話ですね
くたびれたぬいぐるみだけが無抵抗の理解者なんです
ぬいぐるみだけが全て受け入れてくれる上に許してくれる仏であり神なんです
さあそこで私としましては珍しく小説を紹介したいと思います
『掘るひと』
岩阪恵子(1946〜)
今から20年位前に講談社から出てる9話入った短編集です
表題作が冒頭にきてます
単身赴任中の夫
家に寄りつかない娘
実質同居者は義母だけ
そんな奥さんの話
なにを思ったのか奥さん
裏庭に穴を掘るんです
シャベルでザクザク
深さ1mクラスのを数日かけて
しかも掘って埋めて掘って埋めてを繰り返す
怖くないですか?
ちょっと猟奇的でしょ?
息子に早く帰ってきて欲しい義母
たまに帰ってきては妻にイヤミを吐く夫
何処にも味方はいない
そんなある日
過度の飲酒で倒れたという夫の友人が退院後に訪ねてくるんです
穴掘ってるとこ見たその男がこんなことを言うんです
あなたは穴を掘ってらっしゃる、穴を掘ることに喜びを覚えてらっしゃる、そうでしょう?
言うまでもなく穴はぬいぐるみですね
同級生のお母さんだってイライラで爆発しそうになりながらも
一方で喜びを感じているのかもしれません
そうなってくるとストレスは一概に悪いものと決めつけていいものやら
だから2人の奥さんはどこかでストレスを歓迎してる節があるかもしれないということ
つまりなにもないことに耐えられる人たちではなかったってこと
行き場を失くしたモヤモヤこそが
実は自分を実感する術に繋がるとしたら?
心当たりはありませんか?
それによって創作が捗ったnoterの方
またはそれこそが題材の方
いますでしょ?
心の安定を願いながらも自らを解放するのはストレスなのでは?
安心など実は願ってなんかいないかも?
矛盾してますかね?
飛躍し過ぎ?
でも人ってなんにもないことに耐えられますかね?
多分耐えられないでしょう
飽きるんです
それはそれで頗るしんどい
下手したら狂う
ドラゴンボールの精神と時の部屋は真っ白
ただ真っ白があるだけ
先ず悟空はおかしくなりましたね
それから修行が始まった
あれと同じと思うんです
ヒマに押し潰されて
必ずなにかやり始めるのがサイヤ人であり人間
そこには楽しいことばっかりじゃない
必ずなにかしらのストレスが含まれる
それが喜びになる
だから平穏なんてものはないと言いたい
またはそれこそが平穏と呼びたい
ストレスがかかり過ぎても狂うし
ストレスがなかったらなかったでまた狂う
ダブスタ
クレヨンしんちゃんはともかく
私はこのような日常の落とし穴小説が好き❤️
イヤミスともまた違う
日常の中に潜む少しアウトな感覚
だけど誰も傷つけない毒
それらを淡々と書いている
試合巧者な作家だなぁと思います
ということは
この作家にも穴やぬいぐるみがあるんだろうなと推測
作家の夫は高名な作家・詩人です
学生時代の師弟関係が恋愛に発展した年の差婚
下衆な想像働かせると
穴だらけではなかったかと
まあ誰しも穴の1つや2つ
みんな王様の耳はロバの耳!って言いたいですよね
人によってはその捌け口が
他人を攻撃に向かわせたりする
残念なことです
あなたの穴とぬいぐるみはなんですか?
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