【詩】無意識の海底都市

潜水鐘の中で夢見る魚たち
鱗は時計の針、泡は記憶の欠片

海藻の森に揺れる街灯
光る プランクトンの群れが 道しるべ

深海の闇に沈む廃墟
そこには 逆さまの空が広がる

鯨の歌声が響く地下鉄
切符は貝殻、改札は巨大イソギンチャク

サンゴの迷宮、そこで迷う思考
海底火山から吹き出すのは 忘却の泡

クラゲのドームに映る 記憶の断片
それは昨日か明日か はたまた今日なのか

海底砂漠を歩く 水中の砂時計
砂は流れず、時間だけが漂う

深海魚の目は 未来を映す万華鏡
その中に映るのは 誰かの過去

海溝の底に眠る 巨大な頭脳
そこから生まれる思考は 波となって広がる

海底火山の溶岩で作られた墓標
そこに刻まれた名前は 誰のものでもあり
誰のものでもない

潮の満ち引きは 意識と無意識の境界線
それを越えれば 新たな自分に出会える

海底洞窟の中で 光る真珠
その中に映るのは まだ見ぬ自分の姿

海底都市の中心に立つ 巨大な砂時計
上下が逆転し 過去と未来が交錯する

深海の闇の中で 光る希望の灯り
それは自分自身が放つ 内なる輝き

潜水鐘の窓から覗く 無限の可能性
そこには まだ誰も見たことのない世界が広がっている

海底都市の住人たちは みな自分自身
無意識の海の中で 新たな自分を発見する旅

潜水服を脱ぎ捨て 海の中を自由に泳ぐ
そこで初めて気づく 自分の中にある無限の力

海底都市の夜明け それは意識の目覚め
新たな一日が始まる 無意識の海の中で

（画像：DALL-E-3）

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