「やっぱそう、だからいったのに」

今回はみなさんが
知らず知らずのうちに
おかされているトリック
をご紹介します。

あなたはこんなセリフを
聞いたことがありますか？

もしくは言ったことがありますか？

「やっぱりそうだった」

「だから言ったのに」

「ほら、思った通りだ」

こういうことを
口癖のように言っている人
いませんか？？

所謂物事が判明した後から、
「前からそう思っていた」というような
意見を展開してくるタイプです。

僕は前々から、
こういう人たちは
見栄張りたがりの人たち
だと思っていました。

例えばわかりやすい例だと、
ドナルドトランプが政権を握った際に
「トランプだと思ってた」みたいに
考えてしまうというものです。

お前なら成功すると思ってた、
という言葉も大半はその当時は
何も思っていなかったでしょう。

ここでポイントなのは、
悪気はなく本当に評価と予想が
そう塗り替わる性質がある
ということです。

実際に結果が出たら、
当時の予想を過大に
評価してしまうわけです。

この効果を後知恵バイアス
と言います。

人の性質と社会を理解するうえで、
とても大切なバイアスで、
全ての人はこのバイアスを持っています。

これを証明する実験として、
以下のようなものがあります。

アガサクリスティーは何冊本を出しているか？

という質問に対する答えを集めます。

すると平均は51冊でした。

そして正解は67冊でした、
という種明かしをしばらく後に
被験者たちに伝えます。

そのあと自分が
かつてどのような予想をしたか、
というアンケートを取ると、
その平均が61冊になったのです。

まさに自分の過去の予想が
捻じ曲げられているということです。

これが後知恵バイアスの概要です。

バブルなどはまさに、
後知恵バイアスが生んだ
産物と言えます。

投資家たちが個人的な結果をもとに、
「俺の投資が良かったんだ」という
過大評価をして実態よりも
市場評価が膨らんだわけです。

結果、最終的にまっているのは
もちろんバブル崩壊でした。

なるべくして崩壊したわけです。

この観点から見ると、
中国は日本の後を追って、
いずれ経済破綻するだろう
というのはやや早計かもしれません。

他にも実際何かのアドバイスをしても
「あー、それはきいたことありました」
という反応をしてくる人も同じ
バイアスの餌食になっています。

僕はこのバイアスが
実はいたるところに利用されている
ということを感じました。

というより、
様々なビジネスで
利用されている気がします。

分かりやすく言うと、
ミドリムシは体にいいですよ！
だからミドリムシでクッキー作りました！
というマーケティングはまさにそうです。

実際にも良いのでしょうが、
お客さんは実際どうかではなく、
印象で買うのでこのバイアスによる
ところが大きいでしょう。

「ミドリムシが体にいいの知ってたよ」
という心情を捏造するわけです。

「皆さん、東京一の高所得住宅街で
ご存知の世田谷区ですが…」

これ実は嘘なのですが、
（本当は港区）
詳しく知らない人は

「そうだよね、知ってた」

と言って聞き流してしまいます。

これは恐ろしいことです。

後知恵バイアスは
根拠のない自信のもとになる
というわけです。

もしあなたが
何か自信に満ちていたり、
納得してしまいそうなとき
このバイアスを疑う必要があるかもしれません。

このバイアスは
僕が思うに、

「記憶力」「虚栄心」に
に基づくものです。

もし

「どうだったけな、でもまあいっか」

ということがあれば、
凄腕マーケターの存在を
疑ってみてください。

最後まで読んでくださり
本当に有難う御座います。

あなたにより深く
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ぜひコメント欄で
「何を学んだか」を
送ってみてください。

それが「思考力」の
基盤となりますので
やっていただければ幸いです！

電車なり、トイレなりの
「空き時間」でいいので
毎日継続して習慣化しましょう。

確実に日々何かが
変わっていくはずです！

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