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丘陵の 頂上目指して ランニング―青梅マラソンへの道 その22
職場の近くは、玉川上水に多摩川が流れており、ランニングにはうってつけの環境である。走りたいと思いつつ、3年前からかかとの痛みに悩まされて、数えるほどしか走れていない。今なら時間的に余裕があるので、30日、休暇を取り、お昼前に走ることに決めた。
まずは玉川上水沿いを走り、多摩川にかかる橋を渡り、隣の市の郷土博物館まで行く。そこからは急な登りになる。登り切ると、標高235メートルの頂上にたどり着く。帰りは同じ道を戻って来て、終わり。往復で、平坦なところは6.6キロ。あとは頂上までの坂道だ。
とことこ走り始める。青く澄み渡った空が美しい。気温は低いけれど、日が出ているので寒さは感じない。何とも快適な、ランニング日和だ。あ、リハビリで、走る前にやるようにと言われた、もも上げの運動をし忘れた。そこらの柵に手を当てて、もも上げをして、また走り始める。うっかりして多摩川にかかる橋を通り過ぎてしまい、戻って来る。郷土博物館までは比較的、好調だった。郷土博物館は、2月からひな人形も飾るようだ。また来よう。
さて、235メートルの頂上目指して、坂を登り始めるが、すぐに息が上がって、歩いてしまう。一時期、トレランに憧れて、高尾山から陣場山まで、可能なところは走ってみたりした。私の今の心肺機能ではトレランなんて夢のまた夢だなあと思う。
頂上まではほぼ歩き。頂上は目の前がゴルフ場だったりで、あまり展望がよいとは言えない。私が下ろうとすると、数人の男性グループが登って来た。若い人が顔をゆがめて、辛そうにしていた。登りが急な分、下りはスピーディに下りられる。下りてまた橋を渡る。小学校の校外学習だろうか、たくさんの小学生が先生に引率されて来るのとすれ違った。先生方が、道をあけるように、と児童に声をかけてくださった。お仕事、ご苦労さまです。
橋を渡ると、多摩川沿いのサイクリングロードだ。こちらを走り始めたので、帰りはそのまま河川敷を走ることにする。このあたりからは、いつだって奥多摩の大岳山がよく見える。この景色とももうすぐお別れかと思うと、チョッピリ寂しい。
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あともうちょっと、なんて自分に声をかけながら走る。いつも電動自転車でウロウロするコースだが、自転車ではあっという間の距離も、走るとそれなりに時間がかかる。自転車のない時代に生まれなくてよかった、などと馬鹿なことを考える。
距離は、8.26キロ。時間は50分36秒。途中、坂道を歩いたときもカウントされたようで、その部分はとても遅い。平坦なところは常に5分台で走れるといいけれど、練習不足で、そう思うようにはいかないものである。
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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。みなさま、よい週末をお過ごしください。