マッチラベルデザインと香りで楽しむ昭和モダンの世界 #アドミュージアム東京コラボ ①
暮らしの中にある身近なデザイン「広告」。日本で唯一の広告ミュージアムとのコラボレーションで、広告デザインの魅力をお届けします。
こんにちは、ミュージアム部 mitu.です。
私たちが暮らしのあちこちで見かけ、なにげなくふれている「広告」。そんな広告に、私は興味があります。もともとカタログやCM制作など、広告的業務にかかわっていたこともありますが、広告は ”暮らしの中で身近にふれられる、デザイン的魅力をもった存在のひとつ” であると思うのです。さらに、広告にはその時代の空気も反映されており、その時代ならでは表現は、歴史的面白みも感じられると思うのです。
今回は、そんなデザイン的&歴史的魅力がミックスされた「広告」を、日本で唯一の広告ミュージアム「アドミュージアム東京」とのコラボでお届けします。
日本で唯一の広告ミュージアム「アドミュージアム東京」
「広告」をテーマにした日本唯一のミュージアムが、東京・汐留にあります。それが「アドミュージアム東京」。2002年に開館し、きたる2022年12月に開館20周年を迎えるミュージアムです。
江戸時代から現代まで、広告にまつわる約33万点の資料を収蔵。
常設展示は、日本の広告の発展がわかる資料を紹介したゾーン「ニッポン広告史」、収蔵資料が見れる「コレクション・テーブル」、きもち別に分類された視聴ブース「4つのきもち」の大きく3つで構成されています。
明るく、見やすく、動画などもたくさん使われているので、むずかしく身構えずに、広告の魅力を楽しめる展示だと思います。
一人で観に行くのも楽しいですが、誰かと一緒に行くことで、「これ覚えてる!」「懐かしい~~!!!」「♪~(CMソング口ずさめるわ~)」など、それぞれに呼び起こされた記憶を共有するという楽しみ方ができます。
また、私のおすすめは世代の違う方と一緒に行くこと。人は時代を生きています。例えば親子で鑑賞し「このCMの頃に、あんたはまだ生まれたばっかりでね~」など、鑑賞とともに、ファミリーヒストリ―を紐解くのも素敵ではないでしょうか?
そんな広告のミュージアム「アドミュージアム東京」とミュージアム部のコラボにより、2つの企画が生まれました。注目した広告は「マッチラベル」と「錦絵」。まずは「マッチラベル」から生まれた企画をご紹介したいと思います。
「錦絵」が気になる方はこちら
マッチラベルの中の昭和モダン
明治末期から大正初期にかけて、マッチは日本の主要な輸出品でした。アジア、ヨーロッパ、アメリカなど広範囲にわたり輸出され、この時代のマッチラベル(燐票)のデザインは、輸出先の嗜好や文化に合わせたものが多く見られます。
昭和に入ると、マッチは広告メディアとして多用され始めます。カフェーやレストラン、個人商店から大手企業の商品宣伝まで、さまざまな業種や会社に広く活用されました。神戸でも古くからある喫茶店などでは、今でもお店オリジナルのマッチがレジ横に置いてありますが、この「広告付きマッチ」という広告手法はこの時代に始まりました。
この時代には、デザイナー(図案家)の活躍もあり、ラベルのデザインにはアールデコ様式をはじめ、さまざまな趣向が凝らされます。これが、今見てもモダンであったり、挑戦的であったりと、とっても素敵なのです!
この素敵な昭和期のマッチラベルデザインを、暮らしの中で楽しめ、さらには「広告付きマッチ」という現代では減りつつある広告手法を伝えたい!!と思い今回の企画は生まれました。
昭和モダンの薫る マッチラベルスキマ香の会
POINT1:マッチ箱デザインのパッケージ
広告付きマッチラベルの中でも、今回は、カフェーや喫茶店、ティールームやバーなど、飲食店を中心にデザインを選びました。
POINT2:昭和モダンをイメージした6つの香り
暮らしの中でよりお楽しみいただけるアイテムにするため、ルームフレグランスとしてお楽しみいただける、1本の長さが約5cmというショートサイズのお香にしました。
1本の燃焼時間は約10分。ちょっと一息入れたい時、朝や夜のひとときなど、暮らしの中のすきま時間にぴったりのお香「スキマ香」です。
香りは、今回デザインを採用した、カフェーや喫茶店、ティールームやバーなどのお店でのシーンをイメ―ジした6種類。
香りでも昭和モダンな世界をお楽しみください♪
ご使用後の箱は、ステーショナリーやアクセサリー入れとして、お楽しみいただくのがおすすめです。
アドミュージアム東京コラボ②はこちら
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