生保暮らしの柊さん
食べることと寝ることが好きな生保受給者の日常。大雑把でマイペースでちょっとだけていねいっぽい、暮らしのエッセイまとめ。
生活保護のお金、住まい、食、健康に関するコラムっぽいものをまとめています。自己破産、VISAカード、引っ越し、節約、自炊、収入申告などなど。
自己紹介記事、お仕事依頼記事、問い合わせへの回答など。
「わたしにとって父は、おそろしい神様みたいなひとでした」 両親や親戚達とのこと。彼らのふるまいが自分を苦しめているのだと気づけなかった子どもの頃の話と、気づいてからの話など。
性風俗業界というのがどういうものなのか、性を買うという行為がどういうことなのか、それらを風俗嬢だった頃の体験をもとに書いています。過激な表現は極力控えていますが、性暴力と性的搾取に関する記述がありますので、閲覧する際にはご注意ください。
訪問ありがとうございます。 最近、ありがたいことにまたフォロワーさんが増えてきたので、あらためて自己紹介とnote紹介をしておこうと思います。 それはそうと、のんびりした台風が西日本あたりをウロウロしているようであちこちですごい嵐になっていますね。 各地のみなさんも、くれぐれもお気をつけください。 わたしのコト基本情報 柊 佐和(ひいらぎ さわ) アラフォー女性 生活保護受給4年目 元風俗嬢(15年くらい) この夏からお惣菜屋でアルバイト中 たまに業務委託ライター 生
Xで、断捨離と心の安定について書かれているポストを見かけた。 わたしも機能不全家庭で育ち、ほんの数年前まで自分の人生も暮らしもほとんど管理できていなかった。 そんなことを思い出したので、思い出すままにつらつらと書いてみた。 元ポストは「いかに手放して自己決定を取り戻すか」という話だけど、わたしの場合は微妙に逆なので、それだけ先にお断りしておく。 うちの実家は商売をしていて、自宅の1階が店舗だった。住居は2階。 元料亭だったか小ぶりな宿だったか、ともかく住宅用ではないとい
前回に引き続き、今回もうちの食生活に関するお話。 今日は、買い出しした食料をどんな風にストックし、どう使いまわしているのか、書いていこうと思う。 前回の、買い出ししたものを並べてみた記事はこちら。 この4年ほどですっかり自炊と作り置きの生活が身についた。 もとから料理はするほうではあったけれど、生活保護で暮らすようになって、さらに自炊の腕が上がったように思う。 調理そのものもそうだし、食材ストックも自分にあった方法を見つけてうまく続けられている。 自炊生活の重要ポイント
ただいま〜 今日も今日とて、せっせと歩いて買い出しに行ってきた。 毎月はじめに気合を入れて出かける買い出し。 今日は全部で約6,600円だった。 精肉はこれでおおよそ1カ月分。豚こま1.5キロ、鶏むね2キロ、鶏もも700グラムだ。朝食用のソーセージを買い忘れたので、別途買いに行かねば。 タマネギ、ニンジン、イモ類、ピーマン、油揚げも、この量を大体1か月で消費する。 キノコ類は足りないので、おそらく月の後半で買い足すと思う。 小松菜は安かったのでついでに買った。葉っぱがあると
よう~~~~~やく夏の名残が消えて、空気がしっかり秋めいてきた。 夜、机に向かっていると、足首と二の腕に寒気が湧き、両耳の後ろがキューっとなって、首肩がやたらと凝る。 ああ、秋だ、秋。 裏起毛のパーカーとモコモコ靴下、それからブランケットを用意して、部屋での寒さに備えなければ。 電気ストーブを出すのは、来週かな。 夏にバイトを始めてから、なんだかずっと体調がいい。 朝は決まった時間に起きられるし、8時間いっぱい立ち働いても帰り道ひと駅分歩く余力がある。 何か食べるたびにまと
すっかり遅くなってしまいましたが、家計にまつわるお話2回目です。 今回もわたしがどんなふうに家計を管理しているかを、できる範囲で書いていこうと思います。 ①の記事はこちら。 柊さんが実践してる家計管理5つざっくり箇条書きすると、わたしがやっている家計管理はこんな感じ。 1.自分が何にお金を使っているか把握する 2.予算を立てて、細かく分けて管理する 3.使わないお金を手の届かないところにしまう 4.小銭貯金をする 5.無理のないペースで続ける 今回は、 1.自分が何にお
久しぶりにお問合せメールが来ました。 わたしと同じく、都内で生活保護暮らしをしている方からです。 許可をいただいたのでメールの内容を転載します。 分かります。 今、お米高いですよね。というか、そもそもお米が全然売ってない。 わたしの自宅周辺でも5キロ2,000~5,000円台の米は常に売り切れ状態です。 そろそろ今年の新米が供給されるらしいですから、それまでなんとか持ちこたえたいところです。 こちらのメールをくださった方とは色々とお話をして、僭越ながらアドバイス的なことも
今日も今日とて、元気に惣菜屋でバイトをしている。 先日、ほとんど日本語を解さない英語話者のお客さんが来店した。 うちの店では、メインの惣菜は目の前のショーケースに出ているものの、調理を必要とするものはメニュー表に写真と価格が出ているだけだ。 英語話者のお客さん(5~6歳の子どもをふたり連れた女性だった)は、メニュー表を見ながら、しきりと首をかしげていた。 どうやら、しゃべるほうだけでなく読むほうもさっぱりらしい。 英語のメニュー表は置いてないんだっけ?キッチンにいた先輩に声
連日とんでもない暑さが続いている… あつい、あつすぎる。 家にいる間はエアコンをつけっぱなしにしておかないと、シューマイになってしまいそうだ。 ほんの数年前までは、日中でもエアコンをつけないで過ごせた時間帯がもっとあったように思うから、年々暑さが過激になっている…気がする… 朝も夜もずーっと蒸し暑いし、表に出た瞬間モワっと覆いかぶさってくるような湿度の高い外気に、毎度息が詰まりそうになる。 日傘を差していても、日差しをたっぷり吸収したアスファルトが放つ熱は容赦なく足元を炙っ
思い出すのは、Rというホテルのこと。 駅前に建つ古くて背の高い建物だ。屋上にでかでかとネオンを掲げていて、本館がこっち、別館があっち。 わたしの一番長く働いたデリヘルは待機所がRのすぐそばにあり、毎晩のようにそこに呼び出されていた。 フロントもロビーも狭くて、妙に黄色っぽく煙ったような灯りがともっていて、プラスチックの観葉植物にはいつも埃が積もっていた。 部屋を選択するパネルがないので、フロントに声をかけねばならない。時々それを嫌がる客がいて、わたしが代わりに「90分で」と
見出しは近所に咲いていたアジサイ。 白いアジサイは可憐で愛らしい。 気候の変化にやられているうちに6月が終わってしまった。 梅雨入りが遅かったことで天気自体は悪くなかったのに、真夏もかくやという暑さと怒涛の湿気。地球さん、もうちょっと手心を… あまりの暑さで食事を作るのも億劫になり、早くも夏バテの気配に怯えているのだけど、そんな矢先、友人がベランダ菜園で採れた大葉をおすそ分けしてくれた。 大ぶりで端がピンとしたそれはそれは立派な大葉! たっぷり30枚くらいもらったので、1
すでに6月になってるって、本当? ドッキリじゃなく? 時間が経つのが早すぎる。 6月といえば、梅酒を漬けて一年が経っていた。 その後うちの梅酒がどうなったかというと、こんな感じ。 すっかりいい色になった。じつに素晴らしい。 ちょっとずつちょっとずつ飲んでいるつもりだったが、こうして見るとだいぶ減っていて驚いた。なくなってしまう… サイダーで割って、氷をたくさん入れて飲むのが好きだ。ふだんあまり冷たい飲み物を飲まないので、ここぞとばかりキンキンに冷やして飲む。 まれに知覚
思い出すのは、デリバリーヘルスで出会った彼女とのことだ。 入店したばかりらしい彼女は、内勤のスタッフに案内されて、待機室にやって来た。ロッカーの場所や給湯室の使い方を教わったあとは、所在なさげに部屋のすみに座っていた。 わたしは目礼をかわしたきり、気配を消すように無言でいた。 チラリと盗み見た彼女の装いはモノトーンのカットソーに変形サルエルで、とてもお洒落だったが、およそデリヘルで働くのに適した恰好とは言い難かった。 「あの…ショートパンツって、履いてもいいんですか
年末から始めたアルバイトを辞めることになった。 詳細な退職事由は書かないが、いい職場だったので残念でならない。 辞めた後悔や、続けられないと感じた経緯や、こんな自分はやはりまともじゃないのだというような話を、いつもの婦人相談員さんに聴いてもらった。 彼女はわたしの話を辛抱強く聴いたすえに、 「自分のしんどいとか不快とか思う気持ちをないがしろにしなかったあなたの選択は、正しいと思います」 と、言ってくれた。 それでわたしも冷静になれたというか、気分が楽になった。 退職手続きは滞
*性売買、性風俗における性暴力行為の描写を含みます。 「でも、やっぱり本番したいなぁ」 男はそう言って、わたしに笑いかけた。 どこにでもいるような男だった。 特徴を挙げることさえ難しい、普通の中年の男だった。 男とわたしは数十分前に会ったばかりの他人で、わたしは彼が金を出して買った風俗嬢だった。 だが、男は笑いかけた。恋人に微笑みかけるように、はにかんでいた。 その様子を目の当たりにして、わたしは裸の肩に鳥肌を立てていた。 この男には人間の言葉が通じないんだ。いや、もしか
今週は金土日が休みなので、一足早く週末にチェックインした。 光の速さで買い出しをすませ、雨が降り出す直前に帰宅できたし、勢いに乗って作り置きもできたので、120点満点だ。 今日は作り置きを調理しながら、久しぶりに梅酒を開けた。 何を隠そう、今年に入ってから一度も飲んでいないのだ。理由は特にない。なんか忙しくて。 数ヶ月ぶりの梅酒は、ホワイトリカー特有のアルコール臭さやカドが抜けており、まろやかな口当たりとこっくりした甘さが際立っていた。「熟成」という言葉を体現したような味