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ちょき
2022年11月30日 21:37
背後にかすかに感じていた冬の気配が。おそらく今日の昼過ぎに俺を通り過ぎて、夕刻ごろ真っ白な息を吐いてこちら向いてあかんべぇしてきた。俺は今日も険しい山の斜面にとりついて、午前は雨でポタポタと、けども地面から脈打つ鼓動が聞こえるくらいにぬんぬんと温もりさえ感じていて。雨だのに、上下ヤッケを着て濡れては高ぶる体温で全身から水気を蒸散させて常時活動的であったから、冬の野郎が俺の周りでルンルンに
2022年12月2日 00:12
今日も山、凍てつく寒さに、現場の頂上も近い、白い息吐いて、濡れちまった地下足袋で地団駄踏んではぶん回す草刈りの竿。ここでいつかのだれかも同じように白い息吐いて木を植えたか草刈りしたか伐倒したか。たったひとり透明な冷たい大気にさらされているけれど場所は同じだけど時間が違うだけの別のたったひとりの誰かの息吹を感じる。大地にもそれはたくさんスタンプされていて遥か昔に地層に混ぜ込まれた足跡も、く