親指付け根の盛り上がり
ひと夏の思い出にしては長すぎた、ぽっかりと空いた太陽の黒点みたいに今年の夏は僕の人生から欠落した、忘却、うだる暑さ寝れない夜、裸体に扇風機直風の強首振りもせず、でもねれないくらいに、クーラーのない現場にクーラーのないボクシングジムにクーラーのない部屋で寝付けない夜、kディックがピンクのビームを頭に照射されたみたいに俺の夏はすっぽ抜けた人生の軌道から外れて暗黒空間に吸い出された、思い出がどれかわからない昨日やおとついたちがどうしようもなくシャッフルされてしまったのだ、おチビの掌