膝痛・・・実は膝が原因じゃない!
皆さん、膝の痛みを経験されたことありませんか?
特に女性で良く聞くのが、”ダイエットにスクワットが良いとをテレビでやっていて真似してやっていたら膝が痛くなった”と言うエピソード。
下半身のトレーニング動作で間違えた動き、
いわゆる「エラー動作」が原因になることがよくあります。
身体の関節は、それぞれ得意な動きと苦手な動きが構造的に決まっています。
膝は曲げ伸ばしがメインの関節で、そこにわずかにひねりが加わって動いています。そして運動時は安定性が必要な関節です。
膝の上下の関節、足関節(足首)は曲げ伸ばしと内返し・外返しがメインの関節。複合関節といって、3つ以上の骨が関節を構成しています。運動時は、可動性が必要な関節です。
膝の上の関節、股関節は曲げ伸ばしと回旋動作がメインで、人体で最大の関節。球関節という種類で、可動性が必要な関節です。
人の身体は面白くて、関節が順番に可動性(動く)と安定性(止まる)に得意な構造になっているんです。
それでバランスよく、関節が壊れないように動いているんですね。
ただ、その関節の働きが崩れてくると大変です。
冒頭で出したエピソードのように、スクワット動作で膝を痛めた・・・。
ほとんどの原因は、関節がそれぞれきちんと仕事をしないことにあります。
例えば、
足首が固くて曲がらない→膝が足首の分も曲がるために苦手なひねりを多めにする→膝の内側やお皿の下辺りが痛い!
股関節が曲がりにくい→膝がその分内側に反動をつけてひねりながら動かす→膝の内側が痛い!
など・・・。
本来与えられている仕事をしない人がいると、同じチーム内の別のメンバーにシワ寄せがいき、しわ寄せが来た人がどんどん疲弊していくという構図になってしまうんです(^^;;
ですので、直接外力が加わった怪我などでなければ、膝の痛みの原因は膝自体には無いことが多いです。
「膝は被害者」なんですね・・・(;o;)
トレーニングやスポーツをしている・いないに関わらず、
日常動作でもこういった関節の働きのバランスが崩れることで肩こり・腰痛・膝痛などの症状が出てくる場合があります。
関節の働きを正しく直すことで、症状が改善する場合もあります。
自分でわからない!という場合は、身体のチェックをプロに一度委ねるのもアリかと思います^^