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蓮を撮る。

X-T5
TAMRON18-300
これだけ持って車に乗る。

蓮を撮っての感想から。
まず、被写体が微妙なコントラストだとピントがなかなか合わない。
このレンズ、条件が悪いところだと、100mmを超えたあたりからフォーカスの動きが怪しくなってくる。もちろんそれは、夜間だとか、コントラストの低いものとかそんなときの話で普通に撮る分には問題はない。
でも、これって、レンズが純正ではないからというだけでも無さそうな気はする。


ともあれ、先週、お誘いを受けて、少し離れた市境の溜池に、蓮を撮りに行く予定だったが、大雨と雷で中止、そんなら、と言うことで今朝方撮りに出掛けてみた。

天気は曇天。良い光の状態ではない。

子供の頃からこのため池あたりはよく通る場所で、なんなら高校時代は通学路からも土手が見えるようなところだったのだけれど、きちんと池の様子を見たのは今回が初めてである。

多分このルートだろうとあたりをつけて農道を走る。見慣れた土手に辿りつく。すると一台、農作業ではないだろうと言う車が停まっていた。うん、間違いない、ここから歩けば池に辿り着く筈だ。

車を降りて、先に続く道をゆく。木々に覆われた、車一台がやっと通れる道だ。右手に池と蓮の葉が木々に見え隠れしている。このまま行けば、カメラを構えられる場所に出られるはずだ。

すると向こうから男性が一人歩いてくる。手にはCanonのカメラと白レンズ。挨拶。よしよし、迷わずに来れたぞ(実は車を停める前にすでに迷ってはいた)。

狭い、木々に覆われた道を行くと、パッと視界が開ける。整備はもうずいぶんとされていないようだが、車も数台停められるようなアスファルトの広場もある。そして右手には蓮の花。蓮の葉。おお、最盛期にはまだまだだが、大きく、それでいてとても東洋的な花が咲いているじゃないの。

以下、似たような写真が続きます。

花はこれがいちばんよく撮れたかな。
蓮はつぼみが好きだったりする。
葉の質感も好きだ。
たおやかというかなんというか。
若干集合体恐怖症です。ゾワっとする。でも撮る。
朽ちていく感じも好き。というか朽ちて行く様が好き。
ベルビアにアンダー側のコントラストをしっかり上げている。

ほんの20分かそこらだったけれど、楽しく撮影できた。
換算450mmはこう言うときに重宝する。また、カメラのクロップ機能を使って換算900mmにして撮ってみたり。それでいて高倍率レンズだから広くも撮れる。単焦点レンズの対極は「利便性」が非常に高い。
それでいて昔買った一眼レフ用の18-200より遥かに画質は良くなっていると感じるし、通常のイベント撮影ならば、これで充分撮り切れる。
楽しいかどうかは別として。あと夜神楽となるとどうしても明るいやつじゃないとね。

でも、今回みたいな引けない、寄れないというシチュエーションでの撮影においてはやはりこんなレンズがあるとかなり違う。大三元ズームにも憧れるけれど、この一本でなんでもやらなきゃならないシチュエーションが多い今は、手放せないレンズの一本だなと改めて思った20分間だった。

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