■あの時教えて欲しかった国語の疑問⑥―古文って、結局何がおもしろいの?
来年の大河ドラマは『光る君へ』です。舞台は、摂関政治最盛期の平安時代中期。今からちょうど1000年ほど前の時代の人々の物語です。
私は受験国語の講師を長い間しています。大学受験を目指す生徒もたくさん担当しましたので、古典(古文、漢文)も教えていました。
そのなかでよく言われたのが、「古文とかやって、何の役に立つの…?」という言葉。それって、おそらく古文が
・文法がごちゃごちゃしている(ように見える)
・単語の意味が今と違い過ぎる
・何が書いてあるのか、理解しづらい
からであり、総じて言えば「わざわざ時間をかけて勉強しないと理解できない、超めんどくさいもの」と思われているからでしょう。しかも、それだけの労力をかけたところで、試験が終わってしまえば、縁が切れてしまうような、大層コスパの悪いモノとも思われ勝ちです。
根本的なところで、勉強というものを「役に立つか否か」で考えるのはナンセンスだと私は考えますが、それはともかくとして。
来年の大河ドラマのタイトルを見て、ほとんどの方は『源氏物語』を連想します。そこから広げて、作者は紫式部と称される女性だとか、平安時代の作品だとか、多くの方は難なく思い浮かべられるのではないでしょうか。
それだけでも、とても素晴らしいことだと思うのですが。だったら、『源氏物語』やそこに繋がる平安時代の作品を読むまではあと一歩! だとも、古文大好きな私は思うのです。でも、その一歩が思いの外遠いのですよね。
今回の記事では、現役の頃から古文を得点源にし、講師になっても古文を教えることをほぼ苦にしなかった私がその「一歩」を埋めるべく、古文のおもしろさについて書いていきます。
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上にも書いたように、私自身はアルバイト時代も含めると、人生の半分以上を受験国語のプロとして生きてきました。そんな私のプロフィールはコチラです。
また、こちらの記事は「あの時教えて欲しかった国語の疑問」シリーズとして、随時更新しています。
さらに、それらの記事はコチラのマガジンにまとめてあります。
ではでは、行ってみましょう。
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■古文学習の二つの壁を簡単に突破する方法
古文の学習を困難にする壁には、大きく分けて二つあります。一つが「文法」、もう一つが「単語」です。
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