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■知識がつながる快感―『古典と日本人』

これを書いている今日は
共通テスト第1日目。
受験産業に長くいた所為か、
毎年、この日になると
自分が受験するかの如く
緊張したり、そわそわしたりします。

しかも、私の担当教科である国語は
第1日目が実施日!
問題集オタクでもある私は
何が、どんなふうに出るのかと
ちょっとワクワクもしたりして。

とまぁ、こんな風に
私自身は「古典(古文・漢文)」に対して
さほど悪感情を持ってはいませんが。
かといって、積極的に読むかと言えば
そんなことはまったくなく。
活字中毒者なのに
「古典」が入り込むことのない日常を
ふんわりと過ごしているのです。

また、長らく受験国語を教えてきたのに
「なぜ古典を学ぶことが必要なのか」
という疑問に対して、私自身
明確な答えも持ち合わせていません。

「いろんな視点があるほうが楽しいから…?」

と、それが
「古典である必然性」に結びつかないことを
重々承知しながら、それらしいことを
もにょもにょと言うばかり。
そしたら。
そんな私に喝を入れるかのような新書に
出合ったのです! それがコチラ。


■『古典と日本人』について

■『古典と日本人 「古典的公共圏」の栄光と没落』
■前田雅之著
■光文社新書
■2022年12月
■900円+tax

「古典」というと、現代では
国語の授業で教えられるからとか
入試で必要だからとか
どちらかというと
敬遠されがちなモノになっています。
だから、
「なんで、古典なんか勉強するのか
まったく理解が出来ない」という意見も
わりと大きめな声で言われ続けるわけです。

んじゃ、その「古典」って何なのか。

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