【読書note7】『だいたい人間関係で悩まされる』
自分のなかでは当たり前だったのに、人から見たら「かわいそう」と言われることがあります。
高校のとき、あれこれ気持ちが追い詰められて、教室に居るのが苦痛になっていた時期がありました。
そんなときは、近くのマックへ逃げたり、誰もいない生徒会室で読書したり。あるいは、保健室の先生のところに行き、ずっとしゃべって過ごすこともありました。
たしか、あれは、保健の先生に、中学時代の主に家族のことを話していたときのことです。ひと通り話したあと、保健の先生は私にこう言いました。
「あんた、よく不良にもならずに、この進学校へ来られたね」。
そこで初めて、私は自分の属する家庭がフツー?の感性で言えば「不良」になってもおかしくないほど、過酷な場所だと知ったのです。
「初めて」というのは、正確ではないですね。うすうすは気付いていたんです。ただ、理解してしまうと生きてるのがしんどくなるので、見ないフリをしていたんです。
…なんて、読んでいるときに、そんなことをもろもろと思い出したのがこちらの本です。
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■『だいたい人間関係で悩まされる』について
■『だいたい人間関係で悩まされる #なんで僕に聞くんだろう 』
■幡野広志著
■幻冬舎
■2023年1月
■1600円+tax
本書は、cakes「幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。」(2020年6月29日~2021年5月24日掲載分)の中から31コラムを選び、加筆修正したものです。
裏のカバー写真も、カバーをとった本体の表紙、裏表紙の写真もすごくすてきで。しかも、表紙カバーの写真部分、現像した写真のような手触りの紙になってるんです。
読むとずばずば刺さってくるんですが、表紙や中にある写真たちがとてもやさしく、ほんのり「しあわせ」を感じさせてくれます。
■なんか、諸々思い出す
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