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■あの時教えて欲しかった国語の疑問④―本を読めば国語の成績が上がるってほんと?

えりたです。

塾で講演会をしたとき言われたことばで、今も強く印象に残っていることがあります。

それは「どの本を読めば、国語の点数は上がりますか?」という質問です。あるいは。「うちの子は本を読まないので、国語の成績が上がらないんです」というご相談。これも、わりと頻繁にされたご相談でもあり、印象に残っています。

この二つのことばはどちらも、「本を読む=国語が得意になる」という図式が前提になっています。

たとえば、小学生時分。クラスにひとりは、休憩時間になると、静かに本を読み出す子っていましたよね。私もその一人でした。

ここで小学生時代を思い出していただきたいのですが。そうした読書好きな子って国語が得意だったイメージ、ありませんか?

おそらく、多くの方がそのようなイメージや印象を持たれていることと思います。その上で、もう一つ考えてみてほしいのです。

では、その子は読書好きだから国語が得意だったのでしょうか? 言い換えれば、「本を読むこと」と「国語が得意」との間に因果関係はあるのでしょうか?

因果関係と相関関係の違いの話もありながら。今回の記事では、そのあたりのことを深掘りして考えてみたいと思います。

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私はバイト時代も含めれば、人生の半分以上を受験国語の講師として過ごしてきました。中学受験、高校受験、大学受験。「受験国語」については、基本オールラウンダーです。

そんな私の詳しい経歴はコチラにあります。

また、この「あの時教えて欲しかった国語の疑問」は連載記事です。前回更新したものはコチラ。

関連記事はこちらのマガジンに入っています。どちらのマガジンも随時更新しています。

ではでは、行ってみましょう。

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■本をたくさん読んでいる子は、本当に国語が得意だったのか?

最初に答えを述べます。

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