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【読書note9/新書】『世間ってなんだ』

幼い頃から、読書を好みながら成長しました。が、活字中毒の沼に自ら飛び込んだのは大学に入ってからでした。そのため、中学、高校の頃は、然程の冊数を読んでいたわけではありません。

そんな私が高校の頃からずっと読み続けていたのが、鴻上尚史さんのエッセイです。『鴻上夕日堂』シリーズも単行本で読破しましたし、『ドン・キホーテ』シリーズも連載当初から読んでいました。

鴻上さんのエッセイは、いつも不思議なほど、その時々の私に必要なことばや考え方をくれるのです。それは今も昔も変わらず。私は、鴻上さんのエッセイに何度も救われましたし、自分の思考に足りないものをたくさん補ってもらいました。

その『ドン・キホーテ』シリーズが終わってしまう!

その報に触れたとき、シンプルに寂しかったです。そして、三部作のカタチで書籍化されると知り、発売日を心待ちにしていました。

今回ご紹介するのは、その最終巻です。

■『世間ってなんだ』について

■鴻上尚史著
■講談社+α新書
■2022年9月
■900円+tax

いよいよシリーズ三部作の最後です。27年間にわたって連載した週刊『SPA!』の1200本以上のエッセーから、今回は、「世間」について書いた46本を集め、構成し、39の珠玉の文章になりました。

本書3頁より引用

本書は「シリーズ三部作の最後」です。前二冊は、それぞれ『人間ってなんだ』『人生ってなんだ』と同じく講談社+α新書から出ています。

■世間と社会

鴻上さんは一貫して「世間と社会は違う」と仰っています。では、「世間」とは、「社会」とは、それぞれどういうものなのか。

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