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「トットちゃんのお母さんになりましょう。」②


こんにちは、eringishimejiです。

小学校高学年の娘と低学年の息子を育てています。


これは、息子の特性のことについて綴った記事の続きです。

※息子は、発達障がいの明確な病名はついていませんが、いわゆる「グレーゾーン」とよばれる子です。表現に賛否ありますが。凸凹があるとも言いますね。


    \(^-^ )前回の話はこちら/


発達検査の結果説明のつづき。

この時(3歳ちょっと)の発達検査の結果では、

・「姿勢・運動領域」の発達指数がものすごく低く、支援に値すること

・「認知・適応領域」、「言語・社会性領域」の発達指数は平均すると年齢相当とのことだが、細かいところは凸凹があること

各領域間の個人内差が大きいこと

が指摘された。

一方で、言語領域は恵まれているようで、大人とのおしゃべりを楽しむ事が励みになると。独特の言葉のセンスはこれだったのかー!と思った。


そして、臨床発達心理士の先生は、息子の場合、これからサポートしていくキーワードは、「感覚統合」だと教えてくれた。

感覚統合とは、複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能のことらしい。初耳だった。

詳しく知りたい方はこちらどうぞ。


例えば、発達というのは積み木を積み重ねていくイメージなのだが、下の積み木がちゃんと積まれていないのに上に積み重ねていくと、一見高く積めているようだが、崩れやすくなる

息子の場合、「手先の不器用さ」というのが目に見えて目立つけれども、大元にある身体全体の運動機能やバランスなどの影響を受けているとのこと。

なので、支援するならば、まずはたくさん身体を動かすことから。そしてできれば感覚統合を専門とした作業療法士のいる療育施設に通えるとすごくいいとのことだった。

もう1つ教えてもらったのは、頭では分かっているのに作業が遅い、うまくいかない、というマイナスの出来事が積み重なると、自己肯定感が育ちにくい場合があるということだ。

先生の経験上、特に男の子はプライドが高かったりするので傷つきやすく、将来、不登校などにつながる可能性もあると(あくまでも想定の話)。

この時は、息子はまだ3歳くらいで、全然ピンとこなかったが、この後、成長していくにあたり、なるほど、こういうことだったのか!という場面に遭遇することになる。

この時点で見抜いていた先生は、やっぱりすごいと思う。

タイトルの意味。

ここでタイトル、「トットちゃんのお母さんになりましょう」の意味を考えてみる。

その時、先生が私に伝えたかったのは、息子にトットちゃんと同じ特性があるってことではなくて、トットちゃんのお母さんがそうだったように、

・子どもの可能性を最大限信じること

・周りと比較して落ち込まない
こと

・常識に囚われず、時に発想の転換が必要
な事

だったんじゃないかな、と思う。

そして先生は、有名人の名前を何人も挙げ、こうも続けた。

こういうタイプにはこんなすごい人がたくさんいる(スポーツ選手、書道家、研究者など)。

ぴったり合うものに出会えたら、集中力があり、努力を惜しまない性格。そしてそれが花開く時、目を見張るような飛躍、活躍をし、周りを驚かせるタイプだと。

このまま成長を見守る方法もあるけど、できれば攻めていって(積極的な支援をすること)ほしい

そして、実は先生自身もある特性がある。それを活かして今のお仕事をされていると。


この辺から、もう涙目になっていた私は、何がなんでも先生のアドバイスについていこうと思った。

きっと先生は、私が落ち込まないように、未来が明るいと思えるように色々話してくれたんだと思う。

本当にありがたい、の一言。


その後の取り組みと感じたこと。


それからは、まず夫と相談し、
・自治体に支援の申請をする
・息子に合う療育施設を探し、契約
相談支援員さんを探して契約
・園との連携
・他にも良さそうな習い事をする
・就学にあたっての準備

など、振り返ると色々やってきた。途中で視覚的なこと、心理面についての取り組みも追加したりして。

それはこれから追々書いていくとして。

私自身が学び、世界が広がった。
知らないこと、分からないことがたくさんあった。

もちろん息子のため、ではあったけど、何よりの収穫は、私が、息子の不可解な行動に対する理解が深まり、「なんか育てにくいな」が、「個性的で面白いな」と思えるようになったことだと思っている。

特性は持って生まれた個性。それを知ることで対処の仕方が変わってくる。
病気とは違うから、「治す」のではなく、「うまく付き合っていく」。「困り感」を調整していく。
視力低下した人が眼鏡をかけるようなもの、と聞いて、腑に落ちた。

そうする事で、生きやすくなっていくんだと思う。

多分これは、特性の有無、子育て、に限ったことではなくて、色んなことに共通している考え方なんじゃないか、とも思う。

幸運なことに、息子は良縁に恵まれて育ってきた。私は親として、息子がやりがいのあることを見つけ、自分の足で歩いて行ってくれることを願い、これからも楽しみながら見守っていきたいと思っている。


最近の息子。

ちなみに現在小1の息子、今ハマっているのは、マインクラフト。YouTuberの解説動画を見ては止めて、PCで自分で作る、を繰り返している。とても生き生きしている。

尊敬する人はプロマインクラフターのタツナミシュウイチさん。

これ、何回見たか分からないほど。

好きな場所はヨドバシカメラ。とりあえず行くと落ち着くらしい。

療育や習い事のおかげで、体幹はばっちり!走ることも大好き。

そして我が家のムードメーカーだ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

色々な方との出会い、サポートに心から感謝しています。私も経験を活かして出来ることを探していきたいと思います。

これからも療育のことを時々綴っていきますね。


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