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外資系HR責任者時代の元上司来日による東京案内 - そこで得られた「気づきと決意」

私のキャリアの中で、振り返ると、3つの大きな節目があります。その中でも、12年前、組織の一番の変革期と呼ばれていたタイミングで、影響力ある役割に就き、とてつもないスピード感とチャレンジングな環境下で、恥を重ねながらも、がむしゃらに走り抜けることができたことは、最も記憶に残る節目です。

その当時の dotted line の上司(海外本社 HRトップ)より、英国からのプライベート訪日予定の連絡を受け、東京の魅力を1日でご紹介する素敵な機会に恵まれました。

渋谷スクランブル交差点、表参道、明治神宮、東京タワー etc... ぜひ行きたいという "Wishリスト" をもとに、その日、私たちは、渋谷の喧騒のど真ん中から、明治神宮 奥の静けさまで、『東京の様々な魅力の探求』をご一緒しました。この特別な1日で得た感動と気づき、決意などを、少し共有したいと思います。

こどもの日を控える 東京タワー


Wishリストにある場所に、ただご案内するだけでは味気がない.... せっかくの訪日がより記憶に残る素敵なものになるよう、その場の発祥起源・名前の由来などを含めて、背景やエピソードも共有しながらご案内ができるように準備をして臨むことにしました。

長年の外資系企業でのHR責任者時代は、本国からのエグゼクティブたちの来日で、幾度となく東京をご案内したりしたものです。にもかかわらず、準備の過程で、約20年も住む生活圏内が、知らないことだらけであることに気づかされるのは、恥ずかしい思いです。ただ今回は、「相手が知らないことを、自身の第二言語で、心に届くように伝えることの奥深さ」を久々に体感できたことで、自身の心に何かを取り戻す貴重なものとなりました。



振り返ると、30代後半に差し掛かった当時に感じていたのは、「自身の定める軸に対する強い信念への自負はありながらも、HR責任者としても、日本法人全体のリーダーシップメンバーの一員としても、何の実績の実感が伴わない、未熟過ぎる私」だということ。

「そんな私を、これ程までのグローバル企業の組織リーダーの一員に選んでくださった懐の深さに、当時感銘を受けたこと」を、東京案内をしながら、ふと思い出したのです。明治神宮内の散策中、一緒に働いていた時に感じてくださっていたエピソードなど、誠実にユーモアたっぷりに語ってくれて、当時のことが、さらに一気に蘇ってきたのです。特に「当時の組織に必要だったのが、なぜ私なのか?」の『Why』のお話には感激するばかりでした...

明治神宮内


時を経た今、起業して2年目に入り、12年前当時と近しい感覚は、「それぞれのお客様の課題とニーズに対して、期待を上回る価値提供ができている自負がありながらも、経営者としては、何の実績の実感が伴わない、未熟過ぎる私」だということです。まさに、あの当時の私がフラッシュバックしたような、何だか不思議な感覚なのです。



今、会社として新たな挑戦に向けて歩みを進めています。主軸とする東京圏のお客様に加えて、5月からは、シンガポール本社への直接の商談で得た新たな機会でのご支援が始まったところです。そして、先日、米国シカゴ本社への直接の商談で得たもうひとつの新たな機会の最終プレゼンを終えたところです。さらには、『故郷香川への恩送り』の志のもと、故郷の組織に向けての構想にも動き出したところです。これらはすべて、会社の『未来への挑戦』です。

『グローバル と ローカル(故郷香川)』は、まさに私の長年のバックボーンから来る『独自性と優位性』。一方で、「経営者としては、何の実績の実感が伴わない、未熟過ぎる私」の感覚を持つ背景は、「1年程度の企業活動では、一番重点に置く東京圏を中心とする日本の潜在顧客の方々の認知には、まだまだ至っていない」ということを、冷静に見つめられているからです。

東京の数々の光景を2人で辿りながら、溢れんばかりの当時の思い出と共に、自身の小さ過ぎる立ち位置と現在地を客観的に内省することで、改めて、謙虚な気持ちで初心に戻ることができました。

この大切にすべき感覚と感謝の気持ちを常に心に留め、現在伴走差し上げているお客様に、日々、誠実に情熱を持って向き合っていくことこそが、私自身と私の会社の『らしさ』だと思っています。そのうえで、これから出会うであろう「未来のお客様」にも同じく、価値を認知いただき、期待を上回るご支援をお届けできるよう、これからも地道に前に進んでいきたく思います。

このような過去ご一緒した方々との素敵な末永いおつながりの機会と内省の機会に数多く恵まれていることに、感謝するばかりです。

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遠藤 亮介  | 個と組織の「可能性の unlock」を伴走するCHRO&コーチ
外資系17年(HRトップ 7年)とプライム市場上場企業 Global CHRO(最高人事責任者)経験の私が「誰もが独自性を強みとして持ち、新しい無限の可能性を秘めている」を自身のコーチング哲学に、2023年3月 起業をしました。サポートくださる方々と一緒に日本を元気にしたいです!

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