遠州・和栗プロジェクト
地元の名産品をはじめ歴史や文化など、時間とともに形成されてきたユニークな地域資産たち。それらを私たちは日ごろどれほど意識し、未来へつないでいるだろうか? 遠州・和栗プロジェクトでは、和栗の歴史や情緒的価値についても探求してきた。その中で「和栗あり、茶あり。歴史や文化も息づく『遠州』だからこそ、世界にも発信できる体験価値があるのではないか」と仮説を持つようになった。 来たる2024年9月18日(水)、いよいよ海外にWAGURIブランドを届ける第一歩として、今年度の一大イベン
2024年9月18日(水)遠州・和栗プロジェクトは、海外にWAGURIブランドを届ける第一歩として、今年度の一大イベント「夕ざりの和栗茶事」を開催した。 インドやフィリピンの大使館関係者をはじめ、静岡県知事、遠州八市一町の首長、そしてプロジェクトの参画企業を中心とした団体・企業のトップの方々など、総勢約60名のゲストをお迎えした。 亭主には株式会社TeaRoomの代表であり茶道家の岩本涼さんを迎え、袋井市に位置する「葛城北の丸」(かつらぎきたのまる)を会場とした。最大級の
遠州・和栗プロジェクトは、2024年7月28日・29日の2日間にわたり開催された「東三河FOOD DAYS」のDAY2トークセッションに登壇した。 発表テーマは「遠州・和栗プロジェクトからみる 官民一体となった持続発展型のまちづくりとは」。メンバーの求心力となるコンセプトメイキングの重要性や「持続発展型」で産業を推進する意義について発表した。 「和栗を世界に」という大きな目標に向かい、地元の企業や行政機関、金融機関など23社が連携・協力している遠州・和栗プロジェクト。東
遠州・和栗プロジェクトは、遠州8市1町の連携により国内の活動が本格始動することを祈念し、2月27日(火)・28日(水)に「WAGURI ディナー&フォーラム」を掛川グランドホテルで開催した。 DAY1では、遠州の全8市1町と遠州エリアのJAグループ5団体のトップが一堂に会し、世界で活躍するシェフ・パティシエによるディナーを堪能。キロ当たり単価を現在の3倍以上に高めようとする、私たちの計画を発表した。 DAY2は、学びの機会として基調講演を開催。地域資産の価値向上による旅館
行政や団体・企業の垣根を超え、和栗の復興に取り組む遠州・和栗プロジェクト。遠州8市1町の連携により国内の活動が本格始動することを祈念し、2月27日(火)・28日(水)に「WAGUR Iディナー&フォーラム」を掛川グランドホテルで開催した。 参加団体・企業の経営トップや和栗の産地関係者らをゲストに迎え、これまでの活動を共有。また、未来に向けての意見交換を行う。 初日のDAY1には、ディナーを開催。遠州8市1町の首長をはじめ、遠州エリアのJAグループや関係企業のトップ、栗の生
こんにちわぐり! 皆さんは栗の生産者さんが忙しくしている時期をご存じでしょうか? 秋の収穫の時期はもちろんのこと、実は、毎年1~2月も繁忙期になります。それは、樹の休眠期に剪定作業を行っているためです。 大きくて甘い栗を育てるために、強い芽を見極めて残す必要があります。また、病害虫を防ぐために、樹形もさっぱりと整えなければいけません。このように大切な剪定作業ですが、一定の技術や経験が必要な作業でもあります。 そこでJA掛川市では、実践で学べる剪定講習会を毎年開催してきま
2023年12月21日(木)、春華堂本社で第12回の事務局ミーティングが開催されました。年内最後の開催となった今回は、産地視察の報告にはじまり、2024年2月に開催される栗フォーラムの全貌がお披露目。メンバー間の協議が進みました。 栗の生産計画についてもさまざまなアイデアが出てきており、生産者同士の情報を共有する方法としてデジタル活用も話題に。オブザーバーの参加者も増えるなか、各方面から寄せられる協力・連携の希望に関してもシェアされました。 このレポートでは、当日のポイン
「生産者が減少している掛川栗のために連携できないか」。 そのようにJA静岡経済連から寄せられたひと言から、本プロジェクトは始まった。静岡県掛川市は県内有数の和栗の産地であるが、2004年をピークに5分の1にまで生産量が減ってしまっていた。 その最大の理由は、後継者不足。大きさも味も上質な掛川の栗だが、その価値が販売価格に反映されづらいようだった。 こうした農業の構造的な課題に取り組むべく、2022年7月に遠州・和栗プロジェクトが立ち上がった。遠州地域を中心とした有
皆さん、くりにちは! 2023年11月8日(水)、春華堂の浜北工場にて、遠州・和栗プロジェクトの第11回事務局ミーティングを行いました。 11月13日に開催する植樹祭のプチリハーサルを行いながら、続々とスタートラインを切った企画の実施結果などをシェアしました。 本記事では、当日の様子をダイジェストでお伝えします。 ▼遠州・和栗プロジェクトについて 秋の新商品がお披露目!日本の味名品展「栗フェア」での取り組み第9回事務局ミーティングでお伝えしたとおり、11月1日(水)
こんにちわぐり! 久々のnote更新ですが、2023年10月23日(月)に春華堂の浜北工場にて、遠州・和栗プロジェクトの第10回事務局ミーティングを行いました。 実は、遠州・和栗プロジェクトでは参画企業・団体の皆さまと対話を重ねながら、分科会を発足しさまざまな課題に取り組んでいます。 第10回は、「生産・技術分科会」、「事務局ミーティング」 、「販売・広報分科会」の3つのコンテンツを展開。来年度に向けた協議をするとともに、各企業・団体の活動を報告、共有する会となりました
2023年9月22日(金)、春華堂の浜北工場にて、遠州・和栗プロジェクトの第9回事務局ミーティングを行いました。収穫祭を経て「和栗を世界に!」の想いを一層強めた事務局メンバーが集まり、続く植樹祭や2024年度の計画などについて対話を重ねました。 本記事では、当日の様子をダイジェストでお伝えします。 ▼遠州・和栗プロジェクトについて 声と表情だけで、さまざまな「びっくり」を表現!栗って言うゲームでアイスブレイク皆さんは、「はぁって言うゲーム」をご存じですか? さまざまな
2023年9月14日(木)、朝5:00の日の出前。掛川市大和田付近に続々と車が集まってくる。清流が流れる原野谷川沿いにあるここは、弓桁(ゆみげた)栗園。今日は待ちに待った掛川栗の収穫祭なのだ。 思い起こせば、遠州・和栗プロジェクトが発足したのは2022年の7月ごろ。掛川栗の現状について学ぶことに始まり、少しずつ仲間を募っていった。同年9月9日には、約200本の栗の木が広がる早川農園にて、初めての収穫体験を開催した。 あれからもう1年が経つ。その間も全国の産地をめぐりな
2023年8月16日(水)、遠州・和栗プロジェクトの第8回目ミーティングの日がやってきました。9月に予定されている収穫祭に向けた詰めの会議が、春華堂本社にて今月も開催です。みなさん、お忙しい中のご参加をありがとうございます! 「和栗をブランドとして世界に広めよう!」という想いのもとに、参画団体が回を追うごとに増えていき、今回は総勢32名のみなさんにお集まりいただきました。本記事では、当日の様子をダイジェストでお伝えします。 ▼遠州・和栗プロジェクトについて 何が出る
遠州・和栗プロジェクト事務局の宮崎です。 岐阜県東濃地域といえば、全国屈指の栗の産地であることはもちろん、「栗きんとん」が地元の銘菓として有名な地域だ。栗きんとんを売る和菓子屋は数多くあるが、地域の生産農家と連携し、栗のブランド化に力を注いでいる菓子製造会社がある。その会社が、株式会社恵那川上屋だ。その代表を務められている鎌田社長を今回はご紹介したいと思います。 ◯きっかけは「地域の栗の再生」 遠州・和栗プロジェクトと同様のきっかけからスタートしていた。 春華堂では「
遠州・和栗プロジェクト事務局の吉政です。 ◯JAひがしみのとは… このJAの管轄である東美濃地区は、中津川市・恵那市で栽培面積が県全体の約50 %にもなる大きな栗生産地域だ。菓子業者も多く、地域産業に栗が深く根付いている。この地域には会員数171戸(令和4年実績)にも及ぶ東美濃栗振興協議会が発足しており、この協議会会員で約142 haもの面積で栗が栽培されている。この中に超特選栗部会という組織があり、協議会出荷の約80 %がこの部会を中心とした超特選栗と呼ばれる栗を契約
遠州・和栗プロジェクト事務局の藤川です。 ◯伊藤先生とは 岐阜県は栗生産量が約685 tで全国4位の大きな産地である。利平、金華等、県オリジナル品種も開発されており、研究にも積極的な地域だ。そんな栗栽培が盛んな岐阜県恵那市にて、伊藤先生にお会いした。伊藤先生は、一般社団法人栗のなりわい総合研究社の代表理事。塚本実氏による栗の超低樹高栽培法を基本に、より多収穫で美味しく無農薬で作業時間が短縮できる栽培法を自ら考案。 栗栽培に加え、栗栽培に取り組む産地で栽培理論の講習や実習