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中野弥生町 plan-B で考えていた日 演劇/微熱少年 vol.2 『料理昇降機/the dumb waiter』について その3
『ダム・ウェイター』に関わるのは初めてではない。 たしか1997年の暮れかそのあたりだと記憶しているのだが、なんせ自分の記憶が定かでないしWikipediaにも書いてない(笑)資料を漁れば出て来ると思うんだけど、まぁ現時点では1997年の晩秋から初冬あたりとしておく。 「イッキさん」という友人が演出・出演した『ダム・ウェイター』に音楽音響で参加したことがある。彼は私が演劇に関わり始めた作品で舞台監督を務め、宮大工の修行をしていたという異色の経歴を持ち、ゼン・ヒラノ氏に師事
小林信彦『ビートルズの優しい夜』 演劇/微熱少年 vol.2 『料理昇降機/the dumb waiter』について その2
まだ家庭用ビデオカメラが普及するちょっと前、具体的には1983年なんだけど、私は友だちを集めて8ミリフィルムで映画を撮っていた。中学校一年生。ジャッキー・チェンのカンフー・アクション映画が人気があり、ブルース・リーの没後10年に合わせたリバイバルブームがあって、剣道や柔道をやっていたことも相俟って、香港のアクション映画みたいな安っぽい自主製作映画(というにもさらに安っぽい映画)を作っていた。 同時に、幼少期からいやいや通わされていたピアノ教室から「自由になる」と宣言し、ギタ