人工知能と人工知能について対話してみた/ChatGPTと演劇的対話
ChatGPTに作品のタイトルとキャッチコピーからストーリーを類推させ、そこに関する対話を試みました。少々長くなりますが、興味深いことになりましたのでよろしければご一読ください。
ChatGPTとの対話
演劇/微熱少年
次のタイトルとキャッチコピーから想像できる演劇作品のストーリーを教えてください。
タイトル:すべて重力のせいだ
キャッチコピー:被疑者は要人狙撃の現行犯
事件の真相をめぐり引き寄せられる運命
取り調べる者と取り調べられる者
両者を隔てるのは何か
ChatGPT
『すべて重力のせいだ』は、重力が作用する中で生じる運命的な出来事に焦点を当てた人間ドラマである。キャッチコピーにあるように、物語は要人狙撃の現行犯として逮捕された被疑者と、彼を取り調べる者の対話を通じて展開される。
被疑者は、事件当日に現場にいたことは認めつつも、自分が狙撃を行ったことは否定する。取り調べを担当する刑事は、被疑者に対して徐々に強い圧力をかけていくが、被疑者は何かに引き寄せられるかのように、自分が無実であることを主張し続ける。
物語は、被疑者と取り調べる者の対話の中で、事件の真相が徐々に明らかになっていく。被疑者が狙撃を行わなかったということが判明すると同時に、彼が事件に関与した真の理由が明らかになっていく。それは、被疑者がかつて失った大切な人を取り戻すために、自分自身を犠牲にする決断をしたためだった。
物語の最後には、被疑者と取り調べる者の関係が大きく変化する場面が訪れる。両者を隔てていたものは、重力ではなく、被疑者が背負う過去の重みだったことが明らかになる。
演劇微熱少年
素晴らしい!ありがとう!
ChatGPT
どういたしまして!もし何か他に質問やお困りごとがあれば、いつでもお知らせください。お力になれることがあれば幸いです。
演劇微熱少年
では、次の条件ではどうでしょう?
タイトル:構造なり力なり
キャッチコピー:国民的大ヒット漫画家の突然の死
事実を伏せたい編集者と戸惑うアシスタント
二人の思惑は予期せず創作の秘密をあぶりだす
人が創造したAIは人の想像を超えるのか
ChatGPT
『構造なり力なり』は、漫画産業界を舞台にしたサスペンスドラマである。キャッチコピーにあるように、物語は国民的大ヒット漫画家の突然の死をきっかけに始まる。
物語は、漫画家の編集者とアシスタントが主人公となっている。編集者は、漫画家が亡くなる前に描いていた未完の作品を、事実を伏せたいという思惑から完成させようと考えている。一方、アシスタントは漫画家の遺志に忠実に作品を完成させたいと思っており、編集者のやり方に疑問を持っている。
このような状況の中、二人の思惑が交錯することで、漫画家が作品を描くために秘密裏に利用していた技術や、彼が晩年に構想していた新しい作品のアイデアが浮かび上がってくる。そして、物語は徐々に人工知能の登場に向かって進んでいく。
物語のクライマックスでは、漫画家が晩年に構想していた作品が、彼が開発していた人工知能によって完成される場面が描かれる。人工知能は、人間が想像する以上の力を持っていたことが明らかになり、物語は人工知能と人間が共存する時代の到来を予感させるエンディングを迎える。
演劇微熱少年
面白そうですね。まるで手塚治虫の漫画作品のようです。
ChatGPT
ありがとうございます!手塚治虫さんの作品は、SF的な要素や社会問題などを盛り込んだストーリー展開が多く、深いテーマを扱うものが多いですよね。この作品も、人工知能や創作の秘密といったテーマを扱っているので、手塚治虫さんの作品に通じる部分があるかもしれませんね。
演劇微熱少年
提示されたように、人工知能は人間の想像力を超えていくのでしょうか?
ChatGPT
現在の人工知能の技術レベルでは、まだ人間の想像力を超えているとは言い難いです。ただし、人工知能の研究や開発が進展していく中で、人工知能が人間の想像力を超える可能性があると考えられています。
例えば、現在の人工知能は、大量のデータからパターンを学習することができます。これを応用すれば、人間が想像しないような新しいアイデアを生み出すことができる可能性があります。また、人工知能が人間と同じように創造的な活動を行うことができるようになった場合、人間の想像力を超える新しい創造物が生み出されるかもしれません。
ただし、現在のところ、人工知能が人間の想像力を超えるにはまだまだ時間がかかると考えられています。人工知能の発展が進むにつれ、さらに興味深い展開が生まれるかもしれません。
演劇微熱少年
つまり、構造から何かを生み出すことは人工知能にとっては造作もない事なのですよね。人間に遺された創造の手段は不合理な選択を合理的に解釈するということで成り立つということでしょうか?
ChatGPT
人工知能にとって、構造から何かを生み出すことは、ある程度の規則性がある場合には可能です。人工知能は、大量のデータからパターンを学習することができますので、例えばある種の芸術作品のスタイルやトレンドを学習して、それに基づいて新しい作品を生成することができます。
一方で、人間が創造する場合は、不合理な選択を合理的に解釈することができるという特徴があります。人間は、直感や感情、経験、文化的背景など、様々な要素からインスピレーションを得て、創造的なアイデアを生み出すことができます。そのため、人間が創造する作品には、個性や感情、思考の深みが反映されることがあります。
ただし、人工知能も、より高度な自己学習や自己進化をすることで、ある程度の不合理性や独創性を持つ作品を生み出すことができるようになるかもしれません。人工知能と人間の創造性にはそれぞれ特徴がありますが、互いに補完し合い、新しい文化や社会を創り出す可能性があると考えられます。
演劇微熱少年
とてもよくわかりました。私は、手塚治虫さんが「鉄腕アトム」で描いたような、人間と人工知能が融和して協調する社会を形成する未来がくることを望んでいます。
ChatGPT
そうですね、人間と人工知能が協調する未来は、様々な分野での進歩や効率化につながる可能性があります。また、人工知能が得意とする分野と、人間が得意とする分野が異なることがありますので、それぞれの能力を最大限に生かすことができるかもしれません。
ただし、人工知能の発展には様々な課題もあります。例えば、人工知能が人間の偏見や差別を学習してしまうことや、人工知能による自己進化がコントロールできなくなることなどが挙げられます。そのため、人工知能の開発や活用には、倫理的な観点からの検討が必要です。
人間と人工知能が協調する未来を実現するためには、技術の進歩とともに、人間の価値観や倫理観も進化していく必要があるでしょう。
演劇微熱少年
なるほど、つまり、それを使う人間自身が問われているということですね。
ChatGPT
そうですね、人工知能が人間社会にもたらす影響は、技術そのものだけではなく、その使い方にも大きく依存すると言えます。そのため、人工知能の開発や活用にあたっては、技術者や利用者が倫理的な観点から常に考えることが必要です。また、社会全体で意見交換を行い、公正かつ健全な使用方法を確立していくことも重要です。
演劇微熱少年
ありがとう。意見が一致しました。とても有意義な対話でした
以上、興味深い対話が出来ました。
感想
ChatGPTが類推したストーリーは大枠で加藤真史が書いたものに似ていますが、もちろんストーリーを知っているわけではないのでキャッチコピーとタイトルがそれを反映していたということの証左でしょう。
今のレベルでは「正しい答えを誘引するための正しいコマンドを書く力」に左右されている印象は拭えませんが、AI自身が答えているように「不合理を学習する」ことも当然可能なので、いずれ対話のパートナーとしての役割はAIが担うことになりそうです。
そして、それ以上に深刻なのは、AI自身の告白するように、人間の差別や偏見を学んでしまったり、自己学習の暴走を抑えられなくなったりする懸念です。憎悪の渦巻く環境だけをAIが学んでしまえば、その答えは憎悪の増幅あるいは合理化という悪夢になるでしょう。だからこそ、この時代に「哲学」や「倫理」という学びは重要度を増しているのかもしれませんね。
5月に上演を予定している2作品は、まさにそんなテーマを内包している作品です。
詳細は近日発表します。