毎日読書メモ(66)『本屋になりたい: この島の本を売る』(宇田智子)
宇田智子『本屋になりたい: この島の本を売る』(ちくまプリマー新書)。いとしい本であった。本好きが書店員になり、自ら本屋を経営するようになる。なんて幸せなことだろう。
高野文子装丁に惹かれて買ったが、内容も興味深い。東京近郊で育ち、大学を出て、新刊書店の社員となり暮らしてきた女の子が、転勤先の沖縄で退職、古書店の店主となる。それは、廃業する予定の本屋さんの権利を居抜きで入手したものではあるが、観光客も多く訪れる市場の一角で、沖縄本に特化した古書店にしよう、と自分で企画して、孤軍奮闘で、自分の生計を立てられるところまで持って行く。一日の組み立て、とか、対外活動(古書市出店)とか、沖縄の書籍流通状況とか、本屋の話は何を読んでも面白いなぁ。離島で暮らすと本の入手も大変だ!(2015年9月)
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