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今こそ、高卒認定試験の活用を(主張編①)

ご覧いただきありがとうございます。
今回の内容は、前回のこちらの記事↓を踏まえてご覧いただけますと、幸いです。

ただ【主張編】と銘を打っておりますので、ちょっと極論もあるかもしれませんが、参考程度にということでご覧ください。



やはり”不登校”の背景は考える必要がある

やはり教育関連のニュースでこちらは踏まえなければならない内容です。

不登校の状態にある小中学生は昨年度、34万人余りにのぼり、11年連続で増加して過去最多となったことが文部科学省の調査でわかりました。

2024年10月31日:NHKニュース「不登校の小中学生 過去最多34万人余に 11年連続で増加 文科省」

下記グラフを見ると、約10年間の傾向として、小学校・中学校における不登校児生徒の数は増加している傾向が見れます。

”不登校”という言葉の定義や、実質的な現状についての考察は、また別の機会にお話をするとしますが、不登校の言葉の定義は下記内容とされています。

「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。

文部科学省:不登校の現状に関する認識

ちなみにこの場合の「児童生徒」については、大雑把な分け方でいうと
学校教育法上では、
小学生(初等教育を受けているもの)
中学生・高校生(中等教育を受けているもの)

と分類してもよいでしょう。

ここから見える事実としては
学校に継続的に登校できていない人が小・中学生合わせて34万人余りいる
ということです。
ちなみに、上述データにはありませんが、
高校生については、68,770人とのことです。

つまり、およそ40万人近くが不登校と呼ばれる状況になっているわけです。


先行きが見づらくなる

では、不登校状況の子どもたち、ご家庭が苦しむことはどのようなものがあるでしょうか。

当然のことながら、生活面、学習面など幅広く本人や家庭の中で影響が出てきます。それも短期的・中長期的にです。

今回は、その多種多様な課題の中で、一つピックアップをすると
進路方向性の見えづらさが出てくる
ということを挙げます。

「このまま学校にいけないとなると、次の進学は難しいかな…」
「行けるようになったとしても、また行けなくなったらどうしよう」
「学校に行ってない間、勉強は全くしてないから、高校の勉強についていくのなんて無理」

これは実際に私が受けた教育相談の中での本人・保護者の声です。

保護者の方からすると、中学校を卒業し、高校に進学するとしても
①公立高校に進学するには、高校入試をクリアするのは難しいか…?
②私立高校に進学するのは出来たとしても、その後通学を続けられるか?
 1)毎日通学し、授業を受けるということを継続できる
 2)カリキュラムの多さについていけず、学業面で脱落しないか
私立高校(全日制・通信制)の学費はそれなりに高額だが、それでも継続してくれるだろうか…?
という、言葉を悪く言いますが
教育にかける投資が、上手くいくかどうか本当にわからない
むしろ、不安要素が目の前にある状態

であるのは、致し方ない状態だと思います。
※さらに今の日本経済(特に物価高など)を鑑みると、そこにどれだけの投資をすることができるか?という不安を持つのは当然といえますね。

それは子どもにも言えること。子ども自身もたくさんの不安を抱えながら、次の一手を慎重に選び、考え、そして踏み込んだ先でも不安を抱えながら、日常生活・学校生活を過ごします。


選ばれない”高卒認定試験”

そこで、私は”1つの選択肢”として、高卒認定試験の受験をお伝えします。

ここで一番勘違いしないでほしいのは、
全日制や定時制、そして通信制の高等学校に在籍し、高校卒業の「学歴」を得ることを否定しているのではありません。
むしろ、その中で得られるものも多いのは事実。

でも”1つの選択肢”としてすら、高卒認定試験を考えないのは
そもそも機会損失をしていませんか?ということ。

「学びの多様化」が進む中で、この選択肢を
選ばない・選べない・選びたくない…の状態になっていないか?というのが課題なのだと思います。
〇選ばない…知らない・関心がないから、そもそも「選ばない」
 → 認知度の広さ・深さに課題
〇選べない…その後どのようになっているかが未知すぎて「選べない」
 → その後の保証、安心・安全性が担保されていない(と感じる)
〇選びたくない…一般的とされる進学ルートと外れるので「選びたくない」
 → (見えない)同調圧力、周囲からの風評、その間の過ごし方などの不安

ちょっとざっくり過ぎるかもしれませんが、上述のようなことは言えるかもしれませんね。つまり、認知度・普及範囲が少なすぎるがゆえに

わからないことが多すぎる

だから、高卒認定試験は選択肢から除外なのです。

いわゆるわからないから選ばないという
アンコンシャスバイアスがかかっていませんか?
と投げかけてみますし、
無意識の偏見・暗黙の了解
のような状態になっていませんか?と問いたいのです。

…本当は声を大にして言いたい。

「学びの多様化」が叫ばれている今だからこそ、
本来は積極的に活用すべき制度であるものです

ただし、選択するにはいくつかの課題を乗り越えなければなりません。この課題対策は、ご家庭に委ねるのは難しいところもあります。

でも物事を考えるときには、
リスクから見て、否定するのではなく
本質・情報を知ったうえで、総合的に判断する

のが大事です。

まずは知りましょう。
もっと言うと知る機会を増やしましょうよ、文部科学省。


申し訳ございません。書き過ぎました…。

いけませんね…すでにこの段階で2,000字をオーバーする書きっぷりになってしまいました笑

ですので、今回は【主張編①】として、
もう一つ次のnoteで話を展開させていきます。

触れていきたいのは…

1)高卒認定試験の可能性
 ①高校卒業と同程度以上なのだから自信を持つ
 ②”学歴”と”資格”だと何が違うの?
 ③空いた時間を生かすも殺すも”本人次第”
 ④リスキリング・リカレントとしても活用
2)高卒認定試験をどう対策していくか
 ①中学校卒業直後の8月試験で、7/8科目合格した子は?
 ②学力の定着度をはかるコンパスとしての良問
 ③文部科学省の丁寧さ、過去問の充実
3)高卒認定試験"中”をとりまく環境
 ①ルート1)中学卒業→高卒認定試験の場合
 ②ルート2)高校進学→在学中での予防策としての場合
 ③ルート3)高校中退→高卒認定試験(18歳前)
 ④ルート4)高校未卒業→高卒認定試験(社会人)
4)私の作りたいCo-learning Placeという考え方

もう少し書きたいことも出てくるかもしれませんが、一旦
自身の頭の中を整理するために、こちらに連ねておきます。

興味を持っていただけたかたは、
ぜひ次回もご覧ください。

正直、私は
高卒認定試験の運用方法や社会普及の範囲が変化することで、
”不登校”問題の解決への一助になると確信しています。

一つの小石が、池に投げ入れられると、
大きな波紋が、広がっていくように。

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ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
 ”スキ”は、気分の高揚に
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